この記事ではアニメ化が決定し、さらには累計888万部を突破した大人気ファンタジー漫画『怪獣8号8巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します。
7巻では怪獣10号と保科副隊長の交渉や、怪獣6号の適合者候補にレノが選ばれる展開が描かれました。
その続きとなる怪獣8号8巻では、6号の適合者に適任なのか、怪獣討伐という実践テストに挑むレノや、それをサポートする伊春の葛藤、周囲の台頭に焦るカフカなど心理描写を膨らませています。
怪獣8号8巻のあらすじ
【ネタバレ注意】怪獣8号8巻を読んだ感想
スキップボタンと同じ印象を与える天才という言葉
市川レノが識別怪獣兵器ことナンバーズを自分の物にするために、ここから修行パートが描かれるんだろうなってワクワクしていたら、もう実践テストっていうね……。
最近の漫画は速度を意識しているのか、努力している描写を飛ばしがち。
こういうときに天才って言葉は便利ですよね。
ストーリーをスキップできる機能みたいな。
とはいえ、長所と短所は表裏一体。
大多数の人がテンポが良いと感じるでしょう。
まぁ、怪獣討伐の実践でレノが苦労する描写はちゃんとあるので、その前段階を省いても問題無いといえばそうなんですけど、肩透かしを食らった感じは否めません。
レノと伊春とカフカの心理描写が濃いめに描かれる
怪獣8号8巻はレノ、伊春、カフカのメンタル的な部分が濃く描かれています。
学生の頃は自分の才能を疑わなかった伊春。
しかし、入隊した頃から壁にぶつかり始め、成長が止まってしまった。
挙句の果てには、市川レノという物凄い速度で自分を追い抜いていくヤツが現れてしまった。
英雄になるのは自分では無かったと気づいた伊春の才能への嫉妬と渇望が描かれています。
ただ、この伊春という漢は、自分の感情を抑えて、ライバルである前に仲間であると、レノを助けてくれる存在なんですよね。
ナンバーズの使用は肉体にも精神にも負荷が大きい。
まだ完全に適合しているわけじゃないレノは、短時間で任務を遂行する必要があるのですが、一人で何とかしないといけないという強い責任感が足を引っ張ります。
そんなレノに喝を入れる伊春の兄貴肌は好印象。
こういうキャラクターめちゃくちゃいいですよね。
伊春の解放戦力は集中力に応じて振り幅が大きい。
しかも、緒方隊長が自分と同じタイプだと言っています。
挫折からの、覚醒フラグが同時に描かれるのは読んでいて気持ちいいものがありました。
とはいえ、キコルにしろレノにしろ、せっかく自分の武器を手に入れるわけですから、もう少し丁寧に描いて特別感をだしても良かったと思いますけどね。
江戸時代から続く怪獣災害の歴史
怪獣8号8巻の後半では、若手の台頭に焦るカフカが描かれています。
自分が戦えているのは8号の力であって、それなしでは何も守れないという現実。
そんなカフカの努力と成長をちゃんと評価している保科副隊長は、メンタルケアを怠らない優秀な上司すぎて、さすがの一言です。
個人的に印象的だったのは、怪獣災害の歴史。
もうすでに既出済みの情報かもしれませんけど、この世界線では江戸時代から怪獣と戦いを続けているんだとか……。
歴史の産物が現在にどれだけの影響を与えるのか。
時間軸が広がったことで、物語に深みが出てきました。
巻末の描写は、これから何がおこるんだ!とワクワクさせてくれますね。
怪獣8号9巻の発売日
- Q怪獣8号9巻はいつ頃発売ですか?
- A
2023年3月3日発売です。