異世界漫画とかファンタジー漫画読んでいるときに、関西弁とかことわざとか英語が出てくると、一瞬気になっちゃうんですよね。
いや、わかってはいるんですよ。
自動翻訳でそう変換されているだけとか、読者とイメージの共有がしやすいとか、そんなこと言ったらそもそも日本語で物語が描けないだろみたいなアレコレは理解しています。
でも、気になってしまうんですよねー。
そんな話はさておき、今回紹介するヘテロゲニアリンギスティコは、新人言語学者が色々な種族のモンスターと交流し、ボディランゲージや風習、発音の違いなどに気付いていく旅を描くファンタジー漫画。
普通はストーリー進行に影響が出ないように、省かれる部分をあえて深堀している、斬新な視点に知的好奇心をくすぐられる衝撃的なファンタジー漫画でした。
ヘテロゲニアリンギスティコ1巻のあらすじ
【ネタバレ注意】ヘテロゲニアリンギスティコを読んだ感想と内容紹介
作者・瀬野反人さんの漫画
ヘテロゲニアリンギスティコの作者・瀬野反人さんは、いぬにほん印刷製版部やおばあちゃんとゲーム、ポイズンガールやしらずの遭難星などを描いています。
他の漫画が省略している部分を深堀している漫画
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介はヘテロゲニアリンギスティコ!
サブタイトルには~異種族言語学入門~と書いてあります。
先述したように、ファンタジー漫画読んでいて関西弁キャラにモヤっとしたり、当たり前のように技名が英語なことに疑問を抱いたり、そういう言語感覚のあなたに超ささる漫画です!
国が違えば言語が変わる。
地域が違えば方言やなまりが混じる。
同じ人間でもこれだけ違うのだから、ワーウルフやリザードマンなど、種族が違えば言葉が通じないのは当たり前の話なんですよね。
でも、わかっているんですよ。
そんなこと全部描こうとしたら、キリがない。
物語の厚みはでるかもしれないけど、ストーリー進行に影響が出るってことはね。
だから異世界転生では自動翻訳みたいなチート能力が最初から設定されているわけで、あやふやになっている部分を、ヘテロゲニアリンギスティコは全てのファンタジー漫画を代表して深堀りしてくれています。
いや、それは言い過ぎましたね。
でもこの漫画を読んでから、自分は他のファンタジー漫画を読んでいて引っかかることは少なくなりましたよ。
ワーウルフと人間のハーフ・ススキの魅力
本作の主人公・ハカバ君は、言語とコミュニケーション研究を専門にしている学者。
冒険家の教授が怪我をしてしまい、調査の代理を任されることになった。
調査をする場所は魔界。
コミュニケーションの相手はモンスター。
現地でコミュニケーションをとるハカバ君が目指すのは、ワーウルフの集落。
そこには現地ガイドがいるらしく、ハカバ君の旅路に同行する相棒になるんです。
ススキと名乗るガイドの少女は、ワーウルフと人間の中間みたいな容姿で、これがまためっちゃ可愛いんですよ。
ススキは、教授とワーウルフの娘さんとのことで、ワーウルフのなかで親愛を意味するボディランゲージ“頬をなめる”に、ハカバ君がためらいを感じる姿も描かれています。
ワーウルフのほかにもスライム・リザードマン・クラーケン・ハーピー・ドラゴンなど、ファンタジー定番のモンスターと独自の方法で意思疎通を図る様子が描かれていきます。
言語だけでなく文化や風習などの細かい設定も面白い
「怖さの源は意思疎通できないことだったのかもしれない」
ヘテロゲニアリンギスティコ1巻
「人と違うものには人と違うルールがある。人間の価値観に囚われてはいけない」
ワーウルフの村では会話が少なく、ススキたちはお話するのが好きじゃないのかな?とハカバ君は疑問に思うんですけど、これには種族の特徴があって、嗅覚による言語が最も比重の高い言語になっていると話します。
ワーウルフとリザードマンでは発声方法が違う、クラーケンは色で伝える、動きが違う、死者に対する扱いも違うなど、図鑑を眺めるような楽しさがヘテロゲニアリンギスティコには詰まっていました。
他のファンタジー漫画にはない斬新な視点と面白さがそこにはありました!
知的好奇心をくすぐられる漫画が好きなあなたにはもちろん、オリジナリティ溢れる漫画を探しているあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】ヘテロゲニアリンギスティコ6巻の発売日
- Qヘテロゲニアリンギスティコ6巻の発売日はいつですか?
- A
2024年11月1日発売です。
【無料】ヘテロゲニアリンギスティコを試し読みする方法
ヘテロゲニアリンギスティコはKADOKAWAが運営しているヤングエースUPで全話無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画をいくつか紹介したいと思います。