ついにこの漫画にも大賞という称号がつきました!
この記事ではマンガ大賞2020で大賞に選ばれた、月刊アフタヌーンで連載中の美大受験漫画『ブルーピリオド7巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します!
6巻では二次試験から合格発表まで美大受験漫画として最高潮な展開が描かれていました。
その続きとなるブルーピリオド7巻からは、大学生活編ということで、八虎にとってまたストレスがたまるような日々が始まります。
ブルーピリオド7巻のあらすじ
ネタバレ注意!ブルーピリオド7巻を読んだ感想
6巻までは美大受験物語として描かれていたものの、ここから美術漫画として新しいスタートを切るブルーピリオド7巻は八虎の入学式から始まります。
普通はワクワクとか緊張とか、そういう感情が強くなるものですが……。
八虎に関しては『合格できたのはいまだに信じられない、でもどんな理由にせよ合格に足る作品を描けたから合格できた…それは理解してる。もしかしたら55人目かもしれないけど』という不安や信じられないという気持ちが先行しています。
世田介くんは「でも藝大って言っても所詮『学校』だろ。大したことないよ」という自信や芯というものがあって、それは八虎に圧倒的に足りないもの。
受験編のときにも精神面での波に苦しむ描写が多々あったが、大学生編でもやはり大きな壁にぶつかるところから物語が始まっていて、読むのがけっこうしんどかった。
むしろ今までで一番キツイかも。
八虎と世田介くんが一番最初に出会う新キャラは、昼間から酒を飲んだくれるような花陰真里亞という女性で。
大学は通過点にすぎないと捉えている世田介くんに「大学でしかできないことできない経験は必ずあるんだよ」と諭すその表情はとても印象的。
そして、一次試験で八虎の鏡を割ってしまった三木きねみという女性との再会も描かれています。
大学に入ってから最初にやることは、作品の披露と自己紹介。
八虎は予備校に通い始めたときのように、周囲の個性の塊みたいな作品に衝撃を受け、再び壁にぶつかることになる。
受験絵画からの脱却と今後の方針。
現役合格したとはいえ、八虎は自分のしたいことや個性が定まっておらず、さらには自己評価の低さから精神的に追い詰められるという展開から、まさかの大学編が始まってしまいます。
心配だったのは浪人することになったキャラクターが登場するのかどうか……しかしそれは杞憂だったようで、なぜ落ちたのかを語り、新しいチャレンジをする桑名マキの姿が描かれています。
ブルーピリオドの良いところはマイナスの後には必ずプラスとなる何かが用意されていること。
世田介くんの『俺より下手な教授の言葉なんかにショック受ける必要なんかないのに』という心情は最高にかっこよくてヤバかった。
さて、八虎はどのように成長していくのか。
これからの展開がとても楽しみです。