現代医療でも正体不明な病気や不治の病があります。
体調不良を起こしているのに、誰にも理解してもらえない。
それこそ医学が未発達な昔なんて、なんでも毒や呪いを疑われたのではないでしょうか…。
さて、今回紹介する薬屋のひとりごとは、花街で薬師をしていた少女が女の園・後宮で働くことになり、持ち前の好奇心と知識によって次々と事件に遭遇するミステリー漫画。
女性向け漫画定番の後宮設定に、謎解き要素を加えている斬新さ。
人間関係のドロドロさを上手く残しながら、主人公・猫猫の狂科学者っぽいキャラクターのおかげで読み心地はとても軽やかに感じるめちゃくちゃ良い漫画でした。
薬屋のひとりごと2023年アニメ化決定
薬屋のひとりごとのあらすじ
【ネタバレ注意】薬屋のひとりごとを読んだ感想
作画担当・ねこクラゲの漫画
小説家になろう原作で二つのコミカライズがある
薬屋のひとりごとが小説家になろう原作って知ったときは超驚きましたよ。
確かにあの小説投稿サイトからは、アニメ化で話題になった超人気作品が数多く生まれています。
その多くは異世界転生含むファンタジー小説。
素人でもアイデアひとつあれば、テンプレを駆使して書き上げられるジャンルなので、なろう系作品が乱立しているのも理解できます。
でも、薬屋のひとりごとはテンプレの少ない中華中世後宮という世界観に、謎解き要素を加えた斬新さを兼ね備えている、ちゃんと話が面白い漫画なんですよ。
職業作家レベルの素人がゴロゴロいる、日本の二次元コンテンツの凄さを感じますよね。
で、コミカライズが二つある件についてですが……。
まぁ正直、好きな方を読めばいいと思います。
自分は絵の好みで、月刊ビッグガンガンで連載されているねこクラゲ先生版を読んでいます。
でも、進行状況が速いのはサンデーGXで連載されている倉田三ノ路先生版って感じです。
普段漫画を読まない女性にもおすすめできる作品
薬屋のひとりごとって男性からは女性向け、女性からは男性向け漫画って思われてそうですよね。
たしかに女性主人公で後宮設定だと、悪役令嬢系漫画っぽい。
でも男性向け漫画雑誌で連載されているので、本屋で探そうとするとコミックスは女性向け漫画の方には無いんですよね。
読んでみれば分かるんですけど、この漫画は男女共におすすめできる良い漫画。
薬屋のひとりごとは中華・中世の宮中という女の園を舞台に、人間関係が起因して繰り広げられる事件を解決していくミステリー漫画なんです。
サスペンスやミステリー系のジャンルそのものが希少。
それに加えて、女性読者とっては嬉しい?イケメンからの好意をほんのり匂わせながら、男性読者にはしんどいハーレム要素を排除しているバランス感覚が光ります。
狂科学者っぽい主人公・猫猫の魅力
薬草採取中に人攫いにあって売られた先である女の園・宮中で、下女として働いている主人公の猫猫は、好奇心と知識欲の塊でありながら達観した性格の持ち主。
宮中は女性だけの空間なので噂話は日常茶飯事。
後宮で生まれるお世継ぎの連続死!という物騒な話を聞き、猫猫はもともと持っている薬師の知識からその答えに辿り着きます。
オンナの欲望がうみだす事件と関わることで、猫猫は薬師として重宝され、さらには壬氏という超絶イケメンからは好意を寄せられるように……。
猫猫はいわゆるマッドサイエンティスト。
自分の体で毒を確かめ、昂る姿は普段のクールさからは想像できません。
毒味をためらわず、笑顔でこなす姿が描かれていて、これがまた印象的なんですよね。
現代知識を程よく絡めたミステリーとてしても、女性視点でのラブコメとしても面白い作品になっていて、マジで凄い漫画だと思います。
次にくるマンガ大賞2019コミックス部門で第1位。
2023年にアニメ化が決定している超話題作!
興味があるならぜひ読んでみてください。
【最新刊】薬屋のひとりごと14巻の発売日
- Q薬屋のひとりごと14巻の発売日はいつですか?
- A
2024年9月25日発売です。
2023年にTVアニメ化決定!プレスリリースを見る限りは2023年10月になるんじゃないかと予想。主人公の猫猫役は悠木碧さんが演じます。映像美も期待できそうでとても楽しみですね!