社会派ラブホラーとは考えましたね。
読んでいて、マジでゾクゾクしました。
まさか、ヒロインではなく先生に感情移入してしまうなんて。
奥田ライチに触れるなは、オクトニアと呼ばれるタコを先祖に持つ人型種族との共存社会が描かれる漫画なんですけど、これが本当に凄い作品だったのでシェアします。
✔ラブコメ漫画好き必読!
✔ゾクゾクするような世界観を求めている!
✔何が起こるか分からない緊張感が最高!
「ちょっと気になる…」と思ったそこのあなた!
今すぐ『奥田ライチに触れるな』をチェックしましょう。
奥田ライチに触れるなのあらすじと作品概要
オクトニア。
それはタコを祖先に持ち、人間社会で共生する人型種族です。
高校教師の小野道夫はある日、そんなオクトニアの生徒・奥田ライチのお気に入りに選ばれたことをきっかけに、大きく運命が変わっていきます。
『亜人ちゃんは語りたい』ペトス氏大絶賛!
「8本の触手と2本の脚。人間に近すぎず、さりとて遠すぎず。そういった亜人との距離が最も測りにくい。」
最高に可愛くて最高に不条理な社会派ラブホラー開幕です!
奥田ライチに触れるなの出版社や連載先はどこ?
奥田ライチに触れるなは講談社が刊行している月刊モーニング・ツーで連載。
小三島むら先生の過去作品は?
小三島むら先生は武士はただいま休職中を描いていました。
奥田ライチに触れるなの最新刊の発売日はいつ?
モーニングコミックスの発売間隔から予想すると、2025年12月以降になると思います。
【ネタバレ注意】奥田ライチに触れるなの内容や実際に読んだ感想は?

魅力①.タコを先祖に持つオクトニアのヒロイン・奥田ライチ
亜人ちゃんは語りたいのハードモードみたいだ。
そう思っていたら、作者のぺトス先生が推薦コメントを担当していてニッコリしました。
亜人ちゃんに限らず、他種族と共存する世界観を描く漫画は、基本的には周囲の受け入れ態勢が整っている状態で描かれていることが多いです。
もちろん種族特有の苦悩は抱えています。
その悩みを自然に受け入れてくれる人間が近くにいる。
優しい世界が魅力になっているのです。
いっぽうで、奥田ライチに触れるなはその途上。
私たちもいわゆるLGBTQに対して、今は『そういう人たちもいるよね』くらいのスタンスでいますけど、10年前は拒否反応を示す人やからかう風潮があったと思います。
受け入れ態勢をまだ整えている途中の大人たち。
同世代の若者は準備が完了しているのがまだ救い。
それでも、当人たちにはまだストレスが溜まりやすい社会です。
奥田ライチに触れるなというタイトルや表紙通り、この世界のヒロインである奥田ライチは、タコを先祖に持つオクトニアと呼ばれる種族です。
太もも付近から8本の触腕が生えている。
それ以外に見た目に大きな違いはありません。
特徴的なのはコミュニケーション方法です。
オクトニアたちは接触会話をするんです。
オクトニア同士の会話はまるで手をつないでニコニコしているようで微笑ましいのですが、対主人公への接触は何かしらの意図を感じて、ゾクゾクするような不気味さがあります。
魅力②パーソナルスペースが広い主人公・小野道夫の苦悩
私は最初、他のラブコメ漫画と同様に表紙のヒロインに惹かれて購読しました。
しかし読後の感想は高校教師の主人公である小野道夫の心配や同情。
これが社会派ラブホラーかと驚嘆しました。
本来なら、他の漫画でヒロインに寄り添う役割を果たすのが小野なんですけど、彼は体育館の全校集会で人酔いするくらいパーソナルスペースが広くて、接触会話を主とするオクトニアとすこぶる相性が悪いのです。
小野はオクトニアが接触会話をするのを理解しています。
奥田ライチが発声での会話を苦手としていることも。
それでも人間社会で生きるなら習得しなければならない。
小野は厳しくも正しく接しているつもりです。
しかし、時折出る優しさが奥田にお気に入り認定させてしまいます。
オクトニアを研究していた同僚のロク先生には
「先ほどのようにこちらから促してはいけません。最悪、持っていかれますよ」
と、羨ましがられると同時に忠告を受けるのです。
『これが、俺が教師を辞める少し前の出来事だった』
第1話最後の一文はまるで事件予告。
大人しそうな奥田の内に眠るタコさんが怖すぎます。
画力が高いだけにゾクゾクして鳥肌が立ちました。
魅力②.教師の立場に同情する社会派ラブホラー漫画
小野の心情を想像するとまさに八方塞がり。
進むも地獄、退くも地獄とはまさにことのこと。
オクタニアの特徴のひとつはストレス耐性の低さ。
彼女たちは自分のお気に入りに触れることでストレスを緩和しています。
小野のパーソナルスペースが広すぎて体調不良を起こすのと同等以上に、日常生活をおくっているだけでストレスを感じるのは、海外留学や転職初日の緊張感が続くようなものでしょうか。
そんな奥田のお気に入りは教員間でも話題に。
オクタニアはストレス問題から進級・進学率が低いのです。
それ自体がどうのこうのという話ではありません。
外野から学校に問題があるように言われる。
それが教師にとっては問題で、小野のお気に入り認定は猫の手も借りたい状態なのです。
奥田がストレスを受けないように小野が上手く立ち回る。
優しくすれば奥田にどんどん気に入られてしまう。
距離感の近さがストレスな小野にとって負のループ。
教師として踏み込みすぎなんじゃないか!?
と、自分の行動に迷いが生じてしまうんですよね。
ヒロインの奥田さんが主役のラブコメ漫画かと思いきや、まさかの主人公である小野の教師人生に目が離せなくなるとは想像していませんでした。
画力も続きが気になるストーリーも、奥田ライチに触れるなハイクオリティすぎてビビりました!
興味があるならぜひ読んでください!
奥田ライチに触れるなの評価や口コミを調査しました!
記事を執筆している2025年10月23日時点ではまだAmazonレビューはついていません。
SNSを巡回していると「柔らかい雰囲気のなかに不気味さがある」「先生が辞職するまで何があったの……」「ラブコメからどう物語が転がるのか気になる」など、概ね私の感想と同意見が溢れていました。
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