グンマー帝国こと群馬県とか、修羅の国こと福岡県とか、名古屋県こと愛知県とか。
その地域の特徴を一発で理解させるネットミームは、他の県民からみれば興味深くて面白いし、地元民からすれば自虐ネタやあるあるネタで盛り上がるんですよね。
さて、今回紹介するクロシオカレントは、超常現象が身近にある世界線の高知県を舞台に、個性的で変なキャラクターが変なことをする、コメディタッチで描かれる日常系SF漫画。
理解不能な出来事を高知県だから!で無理矢理まとめあげたり、クセの強い話が多いんですけど……。
えっ?結局、これどういう漫画になるの?って続きが気になる驚きの展開が待っていました。
【ネタバレ注意】クロシオカレントを読んだ感想と内容紹介
著者・こかむもの作品
予測不能でクセが強くて変な世界観の日常系SF漫画
どんな漫画にも基本的に流れってあるじゃないですか。
特に1巻は、読者の心を掴めるかを決める一番重要な部分。
ぶっとんでるギャグ漫画だって、こういうキャラクターが大暴れしますよって雰囲気を醸し出す準備段階があるのが普通なんですよ。
それこそSF要素、少し不思議な話が含まれている漫画は、なぜそういう状況になっているのかっていう説明が多少なりともあったほうが、読者は世界観に没頭しやすいですよね。
でも、クロシオカレントにはそれがない。
変な奴らが変なことをしている。
それを高知県だからという一言で丸め込んでいるんです。
難しいという話ではなく、理解不能に近い。
普通ではない思考をしたヤツらの普通の日常。
それを高い解像度で描いているって感じ。
自虐ネタとかあるあるネタで盛り上がるご当地漫画ではなく、グンマー帝国みたいなノリで高知県が物語の舞台になっている珍しい漫画なんです。
ジャンルや面白さの種類は違えども、あそびあそばせやビバリウムで朝食を、大ダークとか読んだときの感覚に近いので、それらの読者にはハマると思いますよ。
他の漫画には無いカオスな読後感を味わえる
宇宙人とか、巨大怪獣とか、魔女とか。
神さまだって普通にいます。
ギャグ漫画かと思わせといて……。
急に怖くなる瞬間が訪れるのがこの漫画の凄いところ。
縦に物語を積み上げるのではなく、とりとめのない話を横に並べていることに驚いたのに、1巻の最後にそれをひっくり返すんですよ。
もうね、いきなり台パンされたかのような衝撃です。
え?これ、結局どういう漫画なの?
ジャンルはSF?コメディ?日常系?
こんなよく分からん感情にさせてくれる漫画なんてそうそうありませんよ。
1巻はあくまでプロローグに過ぎない。
2巻以降にどのように変化していくのか。
続きが気になって仕方が無くなるような漫画でした。
【最新刊】クロシオカレント3巻の発売日【完結】
- Qクロシオカレント3巻の発売日はいつですか?
- A
2024年9月20日です。