ちょっと刺激が強い一般向けの漫画は数多くあれども、過去を遡ってもここまで成人向け漫画と肉薄している世界観の漫画はほとんどありません。
さて、今回紹介する終末のハーレムは、コールドスリープから目覚めるとほとんどの男性が死滅していて、種の存続をかけたうらやまけしからん使命と、ピュアな恋心と、サスペンス的な要素が描かれるSFハーレム漫画です。
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終末のハーレムのあらすじ
【ネタバレ注意】終末のハーレムを読んだ感想
原作・LINKさんの漫画
成人漫画との違いは主人公の貞操観念
チラリズムとか、清純派セクシー女優みたいな感じで、一般向け漫画だからこそ、刺激が強い描写って価値があると思うんですよね。
惰性67パーセントとか、こういうのがいいとか、魔都精兵のスレイブとか、集英社ってそういうタイプの素晴らしい漫画が、群を抜いて多い印象があります。
なかでも終末のハーレムは、成人漫画に近いというよりも、成人漫画を一般向けに再構築したんじゃないかってレベルで刺激が強い肌色描写があって、かなり驚かされました。
目が覚めたら女性しかいない世界。
種の存続のために行為が求められる。
成人漫画であれば、ここから何も考えずに猿のような主人公が描かれ続けるでしょうけれど、本作の場合は、再会を約束した幼馴染の存在が主人公の貞操観念に鍵をかけます。
コレが唯一の少年・青年漫画らしさ。
誘惑に負けるような主人公であれば、おそらく世に出ることは許されていないでしょう。
後ろめたさを感じながら、読み進めている自分としても、ピュアな主人公は一条の光。
とはいえ、なんでコレで我慢できるん?
と、もどかしく思うのもまた事実。
NTR系成人漫画のチャラ男みたいなヤツには、嫌悪感を覚える矛盾。
こういう漫画は刺激が強ければなんでもいいと思っている自分と、心の無い行為なんてと聖人ぶろうとしている自分がいて、読後は不思議な感覚に陥りました。
視点移動が多く情報は小出しのため一気読み推奨
男性の99.9%を死滅させたMKウイルスの免疫は、ナンバーズと呼ばれる、細胞硬化症を治療した5人が持っていて、それぞれの男性の視点を中心に物語が構築されています。
キャラクターの情報は広く浅く少しずつ。
視点が行ったり来たりするので、わずらわしく感じることも少なからずありました。
また、快楽一辺倒ではなく、サスペンス要素が含まれているのも本作の魅力で……。
ナンバーズを取り巻く女性の中に裏切り者はいるのか。
その行為に心はあるのか。
主人公の幼馴染はなぜ会いに来ないのか。
MKウイルスが広まった原因は?
強かな女性たちの思惑が見え隠れします。
ドキドキするような肌色描写だけでなく、綺麗に物語を組み上げていく感じは、この手の漫画では珍しくて楽しめました。
ハーレムラブコメが好きな成人男性におすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください。
【最新刊】終末のハーレム15巻の発売日
終末のハーレム15巻は2022年5月2日に発売です。
終末のハーレムを無料で試し読みする方法
終末のハーレムは集英社が運営しているWEBマンガサイト・アプリ『少年ジャンプ+』で連載中なので、無料で複数話試し読みできます。