【私の百合はお仕事です！】女学園をモチーフにしたコンセプトカフェで働く百合漫画

他人の視線を気にしないで自分の趣味を全力で楽しんでいるという意味で、メイド喫茶の空間って凄いよなって思います。

オタク＝コミュ障・陰キャみたいな印象がありますけど、あの空間に行けるってだけで、自分からしたら羨ましいくらい陽キャなんですよね。

さて、今回紹介する私の百合はお仕事です！は、女学園をモチーフにしたコンカフェで百合を演じるキャラクター達の、複雑な関係性と心の機微を描く漫画です。

私の百合はお仕事です！のあらすじ

ネタバレ注意！私の百合はお仕事ですを読んだ感想

作者・未幡さんの漫画

演技をしているからこそ強く感じる本音の言葉

猫を被るとか、表裏が激しいとか。
あたかもそれが悪いことのように言われることが多いですけど、めんどくさい人間関係を回避するうえで賢い行いだと思います。

本音を言い合うって信頼関係が無いと成り立たないし、喧嘩の火種になりかねません。

サバサバしているとか。
竹を割ったような性格の人とか。
無自覚で空気を悪くしていることってけっこうありますからね。

私の百合はお仕事です！の主人公・白木陽芽は、ふわふわとした可愛らしさを最大限利用していて、将来は玉の輿に乗ることを目標にしています。

百合漫画ってあんまり読んでいないので。

自分のなかで清らかでピュア恋愛をしているか、激重で刺激が強いか、両極端なイメージがあったんですけど……。

本作はどちらかというと、きらら系のようなコメディっぽさと、小説のように現実的で重めな心理描写が組み合わさっている印象を受けました。

白木陽芽の心の声や人目が無いときの表情のギャップ。
こういうタイプの主人公はツッコミができるから、物語にメリハリがでますし、読んでいて面白い。

2巻まで読んでから読み続けるか判断するべき漫画

ただ、そう思えるようになったのは2巻以降。
冷静に2回目を読んだ後の話。
精神状態が不安定なときに読む漫画ではありません。

白木陽芽がコンセプトカフェで働くことになった経緯とか。
新人教育をほとんどしない違和感とか。
設定の割にキャラが少ないこととか。
世界観に入りきっていない状態で、いきなりギスギスした展開を延々と見せられるとか。

ツンデレが苦手＆ドMじゃない自分にとっては結構苦痛でした。

ただ、2巻の山場を越えると、その展開があったからこそ甘い描写が凄い輝いてみえるんですよね。

別の人格を演じることで、本音が吐き出せる。
そういうシチュエーションを描く上手さ。
百合に染まっていない主人公だから起こる展開とかにも注目で、人間ドラマとして普通に楽しめます。

【最新刊】私の百合はお仕事です！13巻の発売日

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