漫画って基本的には、キャラクターの表情や動きで笑わせてくるものなんですけど、銀魂やスケットダンスみたいに名の知れたギャグ漫画は、文章だけでも面白いと思うんですよね。
さて、今回紹介する潮が舞い子が舞いは、キャラクターがその場から一切動かなくても、言葉の掛け合いだけで笑わせてくるような会話そのものに魅力を感じるコメディ漫画。
表紙やあらすじの情報量が少ないので、どういう漫画なのか分かりにくいですけど、男子高校生の日常みたいにシュールな学園コメディみたいな面白さを堪能できる青春漫画でした。
潮が舞い子が舞いのあらすじ
【ネタバレ注意】潮が舞い子が舞いを読んだ感想と内容紹介
作者・阿部共実さんが描いた漫画
潮が舞い子が舞いの作者・阿部共実さんは月曜日の友達やちーちゃんはちょっと足りない、空が灰色だからなど多くの作品を描いています。
会話だけで高校生らしさを演出している凄みを感じる漫画
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介は潮が舞い子が舞い!
以前から名前は知っていたのですが、阿部共実先生の作品を読むのは今回が初めてだったので、とても楽しみにしていたわけですけども、シンプルにすげえ!って感嘆する漫画でした。
潮は舞い子が舞いはいわゆる青春群像劇。
一般的に想像するような他の学園モノみたいに、行事や非日常な出来事をガツンと描いているわけでも、ちゃんとした主人公が決まっているわけでもないんですよ。
授業の合間や、放課後、ちょっとした空き時間に繰り広げられる何気ない会話の数々。
中身のない適当なやり取り……大人になったら忘れてしまうけれど、学生にとっては大切で楽しい瞬間が、くたびれた社会人には眩しいほど描かれていきます。
たぶん、これはあなたも共感してくれると思うんですけど、多くの漫画は高校生って設定だから読者側は受け入れざるを得ないってだけで、学生っぽさはあんまり感じませんよね。
漫画原作の実写ドラマとか分かりやすいと思うんですけど、制服を着させられている感が滲みでるもんですよね。
でも、潮は舞い子が舞いは高校生っぽいって思う瞬間が節々にあって、あの頃の空気感が脳裏によみがえります。
何気ない会話を中心に物語が進んでいくので、セリフ量は多いし、疲れているときに読める漫画ではありません。
一気読みするにはかなり体力を使いますが、ライトノベルを読んでいるような楽しさがありますよ!
ただしゃべっているだけ、仲間内でじゃれあっているだけ。
それで高校生の青春を演出しているんですから凄いとしか言いようがありません。
急に核心をついた言葉があるからクセになる漫画
潮が舞い子が舞いは「見よ!火川の世界一かっこいい中腰」とか「お前ら一番遅かったから一番遅かったやつな」とか「女性のジャスでティスなエレガンスな解答姿をごらんあそばせや!」とかワードセンスが最高!
しかし急に「関係ない他人を気持ちよくすために俺ら友情やってるんじゃねえんだわ」とか「他人のできないことを理解、認知できる社会を築いていく意識って必要じゃありませんか?」と、核心をつくようなことを言い出すから油断ならないんですよね。
人間ドラマが魅力の漫画が好きなあなたにはもちろん、コメディ・ギャグ漫画を探しているあなたにも超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】潮が舞い子が舞い10巻の発売日
- Q潮が舞い子が舞い10巻の発売日はいつですか?
- A
2023年8月8日発売予定です。
【無料】潮が舞い子が舞いを試し読みする方法
潮が舞い子が舞いは秋田書店が運営しているチャンピオンクロスで第7話まで無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画をいくつか紹介したいと思います。