映画『オデッセイ』の原作小説の翻訳版『火星の人』を初めて読んだときに、専門用語が多すぎて何も頭に入ってこなくて、これがSFの世界か……って挫折しかけたのを覚えています。
さて、今回紹介するスターウォークは、とある計画からの帰還途中に主人公は自転をやめてしまった地球を目撃する、灼熱と極寒と化物の巣窟になった地球探索が描かれるサバイバルSF漫画。
自転していないので昼と夜が固定化された世界、しかも古代中国の地理書をモチーフにしている化物が闊歩しているなど、可愛い表紙からは想像できない緊張感のあるSF漫画でした!
スターウォーク1巻のあらすじ
【ネタバレ注意】スターウォークを読んだ感想と内容紹介
魅力①.表紙からは想像できないパワーがある漫画
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介はスターウォーク!
これは完全に想像以上オブザイヤー2024といっても過言じゃありませんし、漫画の発売日を紹介するサイトで表紙買いする漫画を探すのを日課にしている自分が、ここまでノーマークだったのは本当に久しぶりで、悔しいとさえ感じます。
単行本の帯の推薦コメントをTVプロデューサーの佐久間宣行さんが書いているのも影響していそうではあるんですけど、それにしてもAmazonのレビュー数が2週間で1300超えは凄いですよ。
タイトルも表紙デザインも悪く言えば普通すぎて、表紙買いする自分には全然ささらなくて記憶に残ってなかったんですけど、王様ランキングのときも同じ感覚だったなって思い出しましたよ。
魅力②.自転を止めた地球が舞台になっている
ある計画から26年ぶりに地球へ帰還する主人公・ミア。
人工冬眠から目覚めた彼女を待ち受けていたのは、P.E.T.M(ペットム)というサポートAI・しろわんからの衝撃的な報告でした。
本来は金星と火星の間あるはずの地球が太陽と水星の間にあって、公転せずに下から上に向かって直進中という意味不明な状況に加えて、自転もしていないといいます。
開幕数ページでこの情報量ですよ。
とある計画とは?
地球の位置が変わった理由は?
自転していないってどういうこと?
地球はどこに向かっているの?
色んな疑問が浮かび上がりますけど、一言でいうなら地球はオワッタって話なんですけど、ミアは昼と夜の境目となる黄昏地帯なら、ワンチャン人類存続しているかもって気持ちで地球を目指します。
ミアの「こんなの地球じゃない、まったく青くないよ……」ってセリフは困難な旅路の幕開けって感じで、強く印象に残りました。
こういうSF漫画は数字とか専門用語的なのがいっぱい出てきて、それがどれだけ的確な数字なのかって気になるところではあるんですけど、そこら辺は雰囲気で楽しむのがベストですよね。
魅力③.古代中国の地理書・山海経をモチーフにした化物
ミアは地球に降り立った後に、スヴァールバル世界貯蔵基地を目指します。
現実世界ではノルウェーにあるスヴァールバル世界種子貯蔵庫ですけども、物語の設定としては200年以上先のことなので、クローン技術なんかもあるみたいです。
そこを目指して歩くミアとしろわんは第一化物に遭遇するんですけど、まるでゾンビのような異形。
何が影響してこういう化物たちが闊歩しているのか分からないんですけど、まるで3ⅮCGみたいな絵柄と世界観がマッチしていて、とにかく絵がめっちゃいいんですよ!
アニメ化で3DCGだったときのガッカリ感って凄いんですけど、スターウォークに関してはむしろ3DCGじゃないと許せないレベルで、独自の絵柄が異彩を放っていると思いますよ。
しかも、この化物たちのモチーフが、中国各地の神話などが伝えられているという山海経から来ているもんだから、謎が謎を呼ぶ面白さになっているんですよ!
参考文献の記載がある漫画ってかなり珍しいですし、これだけで浅白優作先生がめっちゃ考えてストーリー構成を考えているのが伝わりますし、先の展開がめっちゃ楽しみな漫画です!
あと、しろわんめっちゃ可愛いよ。
SF漫画が好きなあなたにはもちろん、読み応えのある漫画を探しているあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】スターウォーク2巻の発売日
- Qスターウォーク2巻の発売日はいつですか?
- A
連載状況から推測すると、2025年7月以降になると思います。
【無料】スターウォークを試し読みする方法
スターウォークは竹書房が運営しているWEBコミックガンマで第1話まで無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画を紹介したいと思います。