なろう原作のファンタジー漫画はチート能力頼り。
もちろん無双する爽快感や面白さはあるんですけど…。
会議から作戦実行まで、戦いが全て思い通りに、綺麗に動きすぎていて、正直気持ち悪いって思うことも少なくありません。
さて、今回紹介するロメリア戦記は、魔王討伐後に万事解決ではなく、敵のリベンジを警戒して粛々と再軍備を勧める、王子から婚約破棄を言い渡された伯爵令嬢による戦記漫画です。
ロメリア戦記のあらすじ
ネタバレ注意!ロメリア戦記を読んだ感想
小説家になろう原作のコミカライズ
戦記モノなのにサクッとライトに読める
例えば幼女戦記とか、アルスラーン戦記とか。
売国機関やキングダムなんかもそうですが。
戦記モノって、読む覚悟が必要なくらい疲れます。
内容が戦争なので、当然といえば当然。
穏やかな漫画が好きな自分にとっては、戦記モノはとっつきにくいジャンルのひとつでした。
しかし、本作の場合は、戦後から次の戦いまでの準備期間から物語が始まるので、その読みやすさに驚かされました。
優秀な簡略化と説明不足は紙一重
魔王を倒したのちに、王子から婚約破棄を言い渡される主人公・ロメリア。
旅の道中で、ロメリアは王子から心が離れているので、さほど悲観的な雰囲気にはなりません。
支援職・サポートを、誰にでもできる仕事だと、ないがしろにする愚かな仲間。
追放系にありがちな物語の導入は、この程度の人間にやられる魔王ってと思っちゃうんですよね。
敵の強さや怖さが霞んで見えるので、こういう物語の始まり方は、好みではありません。
原作だと1話目にロメリアの能力・恩寵について、メリットもデメリットも説明されていますが、漫画ではその部分が削られているので、説明不足だと捉える読者も多いようです。
しかし、原作で読むと、王子があまりにもウザすぎて、簡略化したのは正解な気がします。
なぜ魔王を倒したのに戦いが終わらないのか?
それは暗殺や不意打ちのような方法だったから。
高名な配下たちが存命なので、魔族の復讐に備える必要があるんですけど、王子たちがどこまで理解しているのか……。
参謀役だったロメリアは追放されて、故郷に帰ったのちに、一人で戦いに備えることになります。
優秀な仲間は後から登場すると思いますけど、ゼロから部隊を構築していくのは他にない要素ですね。
人間味のある戦いが魅力のファンタジー漫画
ロメリアは王子から無能扱いされたのを半分は受け入れているんですよね。
戦闘では貢献していない事実を受け入れる懐の広さと、手の内を明かさない冷静さを兼ね備えているロメリア。
内政を描く漫画は、主人公の知能の高さや優秀さを描きたいがために、全てが想像通りで綺麗な筋書き通りの展開で物語が進みがちなんですけど・・・。
本作はちゃんと失敗も描かれていて、それが逆に人間味を感じて、ロメリアが指揮官としてどう成長するのかすごく楽しみになりました。
【最新刊】ロメリア戦2巻の発売日
ロメリア戦記2巻は2022年4月7日に発売予定です。
ロメリア戦記を無料で試し読みする方法
ロメリア戦記はWebマンガアプリ・マンガドアで連載中なので、無料で第1話試し読みできます。