この記事では累計140万部を突破した大人気ビブリオファンタジー漫画『図書館の大魔術師8巻』のネタバレ注意な感想や見どころを紹介します。
7巻では嘘の情報で構成された黒の書や、セドナからシオに託された本を狙う何者かについて描かれました。
その続きとなる図書館の大魔術師8巻では、使役の環という過去の遺物である呪具を身に着けた巨大精霊が現れたアフツァックで、混乱を収めようと奮闘する司書たちが描かれていきます。
図書館の大魔術師8巻のあらすじ
- 第三十五話 国が滅ぶたった二つの方法
- 第三十六話 守護室がゆく
- 第三十七話 迎撃する準備はできていた
- 第三十八話 いま、護りにゆきます
- 第三十九話 百年の孤独
【ネタバレ注意】図書館の大魔術師8巻を読んだ感想
1年に1冊の楽しみ、図書館の大魔術師8巻が発売されました!
月刊連載ですし、1年周期でも納得できる絵のクオリティと情報量。
でも、欲を言えば8ヶ月周期で読みたいところですよね……。
なんかこの年齢になってくると、早く物語を締めて欲しいと願う人の気持ちが分かるようになってきました。
昔は永遠に連載が続いてくれって思ってました。
でも、20代後半にもなると興味が持続しないんですよね。
続きはCMの後で!って言われても、まぁいいやってなるのと同じ。
漫画を楽しむ一番の方法は、間違いなく一気読みすることなんだけど、みんながそういうスタンスになったら、そもそも連載が続かなくて打ち切りになる矛盾が生まれるんですよね。
1年待ってでも読みたい!続きが気になる!
って気持ちは大事にしていきたいところです。
敵組織の目的は過去に栄えたカドー帝国領土の復活
そんな話はさておき、図書館の大魔術師8巻では、ついに敵組織の思惑が明らかになりました。
好きな性癖発表ドラゴン!
主人公が出会った気が合いそうって思った好青年が実は敵だったパターン!
だいたいそんな感じのことが描かれていきます。
これまでに登場していた仮面で顔を隠している秘密結社風敵組織の中心人物が、どうやら1000年ほど前に栄えたカドー帝国なる領土の復活を企てているらしい。
このカドー帝国は大陸史最凶の魔術書である大三幻の力を使用して、大陸の西側のほとんどを支配したらしいんだけど、悪役が憧れるアレだったかと問われるとどうやら違うっぽい。
代替わりに失敗して、最終的にはラコタ族の反乱によって滅んだ。
でも最初は他民族の権利や文化を尊重しているまともな国だったらしく、敵組織はその原点のカドー帝国を復活させようとしているっぽいんですよ。
エイシズム的思考を持つカドー族の言葉に考えさせられる
このキャラの凄いのが善悪極端な思考を両方持っていること。
第一印象としては超理知的なんですよね。
カドー帝国が滅んだ理由を過度な徴税と信仰の強制だと語ったり、自分が不遇な扱いを受けても俯瞰して意見を述べたり、人助けに注力したり……。
めっちゃいいやつなのに敵側なんだって思わせてからの、老人は捨て置けって、俺がつくる国に頑張れない弱者はいらないって思想をぶつけてくるのはゾクゾクしました。
頑張るヤツが報われる世界をつくりたい。
だから若者の時間と金を消費する老人は嫌いという言い分は、感情を抜きにして極論に振り切ってますけど、言わんとすることは理解できるから、シオがどういう言葉を紡ぐのか楽しみなんですよね。
ウイラとカドー帝国と大三幻の関係性
情報量がとんでもなく多い図書館の大魔術師8巻ではウイラの本当の姿も描かれました。
巨大な精霊にカドー帝国の負の遺物である使役の環がついているのを見て、ブチギレたウイラは本来の動物みたいな姿からかけ離れた、白竜を擬人化したような姿を見せています。
それにしても、大三幻ねぇ。
いいセンスしてますよ、本当に。
カドー帝国への恨みを含めて、ウイラが色々と知っていそう。
これもまた楽しみな情報でした。
アクションシーンもこれから増えていきそうで、今後の展開にますます期待です!
【最新刊】図書館の大魔術師9巻の発売日
- Q図書館の大魔術師9巻の発売日はいつですか?
- A
発売間隔から予想すると2025年4月以降になると思います。