この記事では累計1200万部を突破し、さらには2024年4月よりアニメ化予定の大人気ヒーロー漫画『怪獣8号11巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します。
10巻では9号がつくりだした5体の識別怪獣に苦戦を強いられる各隊長たちの姿が描かれました。
その続きとなる怪獣8号11巻では、命令を破って東雲小隊長の救援に向かったカフカや、精神攻撃に屈しないキコル、功の記憶にある自分をこえる鳴海弦など、逆境をはねのける各キャラの勇姿が描かれています。
怪獣8号11巻あらすじ
9号が作り出した5体の識別クラス怪獣が東方師団エリアに集結。
防衛隊の主力を抹殺するため設計された識別怪獣に、苦戦を強いられる各隊長。
その脅威は、東雲小隊長にも…。
一方カフカは、戦いの前キコルと一つの約束を交わす。
それは…!?
──己の信念を貫く、第十一巻!!
【ネタバレ注意】怪獣8号11巻を読んだ感想

スピード感があると捉えるか薄味と捉えるかはあなた次第
勝因が頑張ったからはさすがに言い過ぎですけど。
うーん、って感じではある。
もちろん感想は千差万別ですので、めっちゃ面白いって人もいるでしょうけど、個人的にはもうちょっと一人一人の戦闘を深く描いてもよかったのになって思いました。
怪獣8号は展開が遅いって言われてるけど、単行本で読んだらあんまり気にならないんですけどね。
ただ、これが第一章なのだとしたら本編が長いと感じるのはそうだし、ここまでベストバウトが無いのも問題だし、この戦いがそうなってほしかったのが正直なところ。
バトル漫画においてキャラクターの成長は必要不可欠。
逆転劇は読んでいてワクワクさせられる要素ですけど、怪獣8号は気合でどうにかしている感が強すぎます。
自分がみたいのは頭脳戦とか技術的な成長と勝利。
でも実際にみせられているのは代表者によるタイマン勝負。
隊長以下略な圧倒的実力差。
しかもその隊長も苦戦を強いられているから、戦闘後のスッキリ感も無い。
防衛隊という大きい組織を活かしきれていない。
世界観に対して戦闘描写のスケールが小さすぎるんです。
カフカの言葉は格好いいけどキコルの勝因は薄味すぎる
後方での待機命令を無視して東雲小隊長を助けたカフカ。
苦戦を強いられいるのはどこも同じ。
ですが、カフカはキコルに対して俺は助けに行かないぞと、信じていると伝えます。
偽キコルの精神攻撃を跳ね返す原動力になったカフカの言葉。
その描写自体は凄く格好いいんですけど……。
頑張れって言われて、頑張っただけじゃん。
って思っちゃうんですよね。
いやぁ、打ち切り漫画の最後みたいな雰囲気はちょっとキツイです。
隠し玉で勝利する鳴海弦に勿体なさと物足りなさを感じる
怪獣8号11巻の終盤には鳴海弦と怪獣11号の戦いが描かれるわけですけど、これもなぁって感じ……。
四ノ宮功の記憶を持っている怪獣11号への解答が、功にも内緒にしていた隠し玉だからなぁー。
戦いのなかで成長するのとはちょっと違う。
ただ、自分の引き出しを開けただけで、しかもそれより上が無さそうなのがキツい。
いや、わからんけども。
作中最強格のキャラが登場して、愛着もわかないうちに苦戦を見せられるのは先行きが不安ですし、その奥の手も予想を超えてこなかったので。
なんだろうね、このもったいない感じ。
素材はいいだけに、ひとつひとつの戦いを丁寧に、知的に描けたら間違いなく面白いと思うんだけど、それも読者によって意見が分かれる部分なんだろうね。
激アツな展開だっただけに、個人的には物足りなさを感じてしまった怪獣8号11巻でした。
【最新刊】怪獣8号12巻の発売日
- Q怪獣8号12巻の発売日はいつですか?
- A
発売間隔から予想すると、2024年4月以降になると思います。