この記事では2020年8月4日に発売されたハイキュー44巻のネタバレ注意な感想を書いていきます。
43巻ではついに影山と日向の公式戦が実現し、日向がジャンプサーブを打ったり、自分を囮にしてレシーブをしたりと、成長している様子が描かれました。
その続きとなるハイキュー44巻では、今まで深掘りされていなかったことが不思議なくらいな、影山がバレーボールを始めた原点となるエピソードや、他の怪物たちの進化が描かれていきます。
ハイキュー44巻のあらすじ
Vリーグで再会を果たした日向と影山。
BJとADのハイレベルな応酬の中でも、日向は多彩なプレーで存在感を見せつける!!
再び敵となって現れた日向を前に、昂る影山の脳裏に浮かんだものは――!!
【ネタバレ注意】実際に読んだ感想と内容は?


ハイキュー44巻は何話から?
ハイキュー44巻は第385話『テンションが上がると同時に悔しさも感じます』から第393話『一番乗りの男』まで描かれています。
影山がバレーボールを始めた幼少期が描かれる
ハイキューは春高編のときだって、とんでもなくレベルの高い試合を描いていました。
にもかかわらず、プロ編ではさらにその上を行く高度な駆け引きと、ハイスピードな試合展開のなかで、キャラクターの成長を詰め込んでいるから本当に驚かされますよね。
そんなハイキュー43巻では影山がバレーボールを始めた原点について描かれていて、それが祖父で、ママさんバレーボールの監督をしていた影山一与の教えにありました。
試合をもっと長く楽しみたいからと、手を抜いたサーブをした影山に対して、一与は怒るのではなく、全力を出すことが楽しさに繋がるのだと教えたんです。
「強くなれば絶っっっ対に目の前にはもっと強い誰かが現れるから」
その言葉を体現するかのように、目の前に敵として立ちふさがるかつての相棒・日向がいます。
王様と呼ばれて孤立した過去もありましたが、目の前には最強の囮となった日向がいるし、自分の周囲には『自分を極限に追い込んで来んのは敵だけとは限らない』という言葉通りに、妖怪だらけ。
そして、そういう描き方からの誰も使わない選択にはしびれました。
宮侑のハイブリッドサーブと普通になった木兎
ハイキュー44巻で成長が描かれているのは、日向と影山に限ったことではありません。
春高編で戦ったかつてのライバルたちも、ちゃんと悔しさを経験してプロになっています。
ルーティンでどちらが来るのか分かっていても取れないサーブで烏野高校を苦しめた宮侑は、ジャンプフローターの動作から強打を繰り出す、ハイブリッドサーブをものにしています。
ムラっ気が多くて弱点だらけだった梟谷高校のエース・木兎光太郎は、ストレートも超インナークロスも巧みに打ち分け、どんなボールも打ち返す“普通の人”となった。
木兎にはツッコむだけ無駄ですからね笑。
ただのエースになったのがどれほど凄いことか……。
厳しいくらい平等な上の世界の話
ハイキュープロ編のなにがすごいかって、これまでは身長で劣っている選手が高さに対抗する手段としてブロックアウトなどの技術が描かれてきたんだけど『技術を磨いた奴が技術を持っている』と『世界は平等じゃなくて平等だ』という言葉で、上から現実を叩きこんでいます。
ブロックアウトに気づかれたことに気づいて、強打に戻した星海光来は、怪物たちの中でもトップクラスの空中戦の達人となっていて『空中戦はこうやるんだぜ、190㎝の新米チビの諸君』という言葉にはマジで魂が震えましたよ、いやほんとに。
ハイキューのプロ編はマジで見どころしかなくて、これでも3割くらいに抑えて感想を書いていますからね。
ここまで突っ走ってきたハイキューも45巻で完結を迎えますので、最後まで楽しみたいと思います。
ハイキュー45巻の発売日はいつ?
- Qハイキュー45巻の発売日はいつですか?
- A
2020年11月4日に発売されました。