漫画におけるヤクザという設定は、物語が重すぎるか、ネタとして使いすぎてめっちゃ軽くなるかの二択で、正直好みじゃないというか、あまり良い印象が無かった。
しかし今回紹介する極主夫道は、裏社会で多くの伝説を残して不死身の龍と恐れられた男が、専業主夫として地域にとけこんでいるギャグ漫画なんだけど、おおのこうすけさんの画力がハンパなくて、コワモテの男たちが本気で家事をする様子が面白すぎた。
漫画好きがいつも悩まされている「なんか面白い漫画ある?」という雑な質問に対する最適解がみつかったかもしれない。
極主夫道のあらすじ
【ネタバレ注意】極主夫道を読んだ感想
多数の漫画賞を受賞&TVドラマ化決定!!
全国書店員が選んだおすすめコミック2019で第2位、このマンガがすごい2019オトコ編で第8位にランクインするなど国内の評価が高いだけでなく、マンガ界のアカデミー賞ことアイズナー賞2020では最優秀ユーモア賞を獲得している。
コワモテの男たちが鬼気迫る表情で家事をするコメディ漫画
主婦は年中無休の肉体労働でめちゃくちゃ大変だよねっていう話は、世間一般の共通認識になり始めているのに、同じことをしているはずの専業主夫=ヒモという感覚が消える様子は一切ない。
不思議だよなぁと思う今日この頃。
本作は“不死身の龍”と裏社会で恐れられたヤクザが、専業主夫として愛する妻を支えたり、地域のおばさまたちとコミュニケーションをとっているコメディ漫画だ。
濃いサングラスの下には鋭い眼光。
額から頬にかけて、一本の切り傷。
背中には龍の和彫り。
現実にこういう人が視界に入ったら、気づいていない振りをして、道を変えてしまいそうになるほどコワモテの男が、キャラ弁を作ってインスタに挙げていたり、料理教室に通ったり、ヨガに挑戦したり。
何でもない日常なんだけど「もっと角ん所カチコまんかい!!(掃除中)」とか「白い粉の棚ってどこですかねぇ(小麦粉探し中)」と言動がアウトすぎて笑える。
ギャグ漫画なのに画力が高いという誉め言葉が出る
それで極主夫道の何が凄いかっていうと、おおのこうすけさんの画力の高さで、自分はギャグ漫画でこの部分を褒めることになるとは思ってもいなかった。
どんなセリフだろうと勢いがうまれるし、表情だけで笑えるから、めちゃくちゃテンポがいい。
不死身の龍と呼ばれた男が足を洗ったきっかけは?
デザイナーの奥さんとの馴れ初めは?
夫婦間のやりとりも仲睦まじく、ラブコメが好きな人にも超オススメなので、興味がある人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
【最新刊】極主夫道11巻の発売日
- Q極主夫道11巻の発売日はいつですか?
- A
2023年1月7日発売です。