この記事では魔物の生態や迷宮の謎を魅力的に描くグルメファンタジー漫画『ダンジョン飯10巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します。
9巻ではカナリアの隊長・ミスルンの過去について描かれたりしましたけれど、ダンジョン飯10巻では迷宮の主・シスルとついに直接対決する展開となっていきます。
ダンジョン飯10巻のあらすじ
ネタバレ注意!ダンジョン飯10巻を読んだ感想
ダンジョン飯10巻は翼獅子が囚われている狂乱の魔術師の家を見つける場面から物語が始まる。
ライオスが意を決して扉を開けると、そこには割られた無数の鏡があり、食卓には時が止まったかのように眠り続けている人達がいた。
あまりにも異様な家に、シスルが狂乱の魔術師と呼ばれる所以を、肌で感じとるライオス一行。
不穏な気配を感じながらも、探索を続けていると、襲い掛かってくる魔物が現れる。
それは鳥の魔物・不死鳥で、何度倒しても蘇る魔物に苦戦しながらも、ライオスは『全ての魔物は黄金郷の民を傷つけることができない』という迷宮の規則を利用して戦うことに。
その後、ファリンが見つけた、狂乱の魔術師が使用していた同じ装丁の本の封印を解くことになり、翼獅子との会話が描かれている。
翼獅子の封印が解かれたことは、シスルにも伝わり、キメラファリンを引き連れて戻ってくるという……。
ライオスはキメラファリンの身体構造からして、十分な食事が取れていないのではないか?という仮説から、足止めの方法を考える。
生き返らせることができるとはいえ、実の妹を手にかけるなんて並大抵の覚悟ではできない。
だからこそライオスの「奪う覚悟と奪われる覚悟だ」というセリフと表情は印象的だった。
ダンジョン飯10巻の後半には、シスルが皆を守りたいという想いがどんどん空回っていき、自己中心的な考えに囚われてしまう原因となるエピソードが描かれている。
この巻も情報量が結構多くて、ファリンがめちゃくちゃ頑張っていたし、その裏にある願望にもエルフ特有の悩みがあって……。
まだ翼獅子のことを信用できるわけでもないし、ミスルンたちと遭遇したわけでもないので、物語はまだまだ続きそうだと思うんだけど、とにかく盛り上がりが凄かった。
ファリンの眩しい笑顔がもう一度見られるように、ライオス達には頑張ってほしい。