この記事では2017年にアニメ化され、累計300万部を突破した大人気ラブコメ漫画『亜人ちゃんは語りたい11巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します!
10巻ではデュラハンである町京子の首を繋げる奇跡を起こす実験に挑む様子や、先生ふたりの恋の進展が描かれました。
シリーズの完結を迎える亜人ちゃんは語りたい最終11巻では、なぜ話したいでも喋りたいでもなく、語りたいなのか、タイトル回収にちなんだエピソードが描かれています。
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亜人ちゃんは語りたい11巻のあらすじ
【ネタバレ注意】亜人ちゃんは語りたい11巻を読んだ感想
タイトル回収にちなんだエピソードが心にしみる
亜人ちゃんは語りたいというタイトルについて、自分は今まで何の疑問も持っていませんでした。
でも、言われてみれば、高橋先生視点のタイトルにするのであれば、亜人ちゃんを語りたい、もしくは亜人ちゃんに語りたいのほうが自然なんですよね。
この物語の主役は小鳥遊ひかりであり、町京子であり、日下部雪である。
だからこそ、亜人ちゃんは語りたい。
そして、喋りたいでも伝えたいでもなく、語りたい。
自分たちを知ってほしいという高尚なものではありません。
ただ、知識を押し付けたいだけ。
天使爛漫な小鳥遊ひかりらしいワガママな欲望。
それを聞いて、高橋先生は考えるわけです。
亜人と普通の人間に違いは無いという風潮。
それが良くも悪くも、亜人が亜人について語る機会を減らしていると……。
もうね、高橋先生を含む、この世界観における大人達の、こういうところが好きだったんですよ。
他のラブコメ漫画にはない言語感覚と言いますか。
知性が伴っている感じと言いますか。
この漫画は自分の中で本当に唯一無二だったので、喪失感がエグいです。
小鳥遊ひかりの欲求を叶えるために高橋先生が出した答えは、匿名ラジオ。
いわゆるYoutubeで動画を投稿しようってこと。
ありのままと、行き当たりばったりは違うと釘をさし、一方通行だからこそコミュニケーションエラーが発生しやすいと伝える高橋先生が教師の鑑すぎて……。
読めば読むほど、もうこれで完結かと寂しさが募っていきます。
亜人ちゃん三人娘がインタビューをする描写が、ダイジェストみたいな感じになっていて、読者としてはこみあげてくるものがありました。
亜人への差別の歴史についての難しい質問。
それに対するマッチーの回答がカッコ良すぎて泣ける。
色んな漫画の完結をみてきましたけれど、このキャラクターたちは違う次元で、今日も生き続けていくんだなって想像したのは久々ですよ。
亜人ちゃんシリーズの総評・最終的な感想
亜人ちゃんを読み始めた頃は自分もまだ10代でした。
その頃はラブコメ漫画大好きで、どんな内容だろうとキャラが可愛ければOKって感じでした。
でも、大人になって年齢を重ねると違うんですよ。
登場キャラの年齢を自分が追い越し、離れていけば好みじゃなくなるのは至極当然。
揚げ物と同じでだんだん受け付けなくなってくるんですよ。
最初は好きだったラブコメ漫画も、最新刊を追わなくなり、新作漫画も購入しなくなり……。
でもね、亜人ちゃんに関しては違いました。
1番最初に読んだときの面白いって感覚を維持するどころか、20代になってから読んでたらもっと好きになってたんだろうなって思わせる漫画でした。
心残りがあるとすれば、先生二人のイチャコラをもっと拝みたかったことくらいですかね。
とはいえ、これまで読んだラブコメ漫画の中では良作。
今後しばらく、ベスト10から外れることは無いでしょう。