2023年注目の新作漫画

【児玉まりあ文学集成】マンガと文学の融合!あまりにも独特な世界観を持っている漫画

4.0
児玉まりあ文学集成1巻の表紙画像
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どのような漫画もジャンルや構成している要素に分解してしまえば「○○みたいなやつだよ」とか「こういう内容だから面白いよ」と人に説明できる。

しかし今回紹介する児玉まりあ文学集成は、文学とマンガという近いようで遠いものが融合しているもので、今までにないような不思議な感覚に陥る、あまりにも独特な世界観を放っている漫画だった。

読んでいて分かりやすい面白さではないけれど、今までにない切り口で描かれているので、普段から小説を読んでいる大人とか、月に何十冊も漫画を購入するよというレベルのひとにはオススメできる。

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児玉まりま文学集成のあらすじ

あらすじ

文学部の児玉さんは、まるで詩のように改行の多い話し方をする。

児玉さんは言った。
「木星のような葉っぱね。」
彼女の言葉は文学的である。

比喩によってこれまで存在しなかった葉っぱと木星の関係が生まれた。
言葉の上でだけ。
「これが文学よ。」
と、彼女は言った。

詩情あふれる台詞と画面で読者を魅了する異才・三島芳治。
静寂と浮遊感ただよう作風に、とびきりのポップさが加わった新境地。

ネタバレ注意!児玉まりあ文学集成を読んだ感想

作者・三島芳知さんの漫画

児玉まりあ文学集成の作者・三島芳知みしまよしはるさんはレスト―夫人ヴァレンタイン会議ガールズレコグニションという漫画を描いています。

独特な世界観と唯一無二の絵柄が魅力の漫画

児玉まりあ文学集成というタイトルから、てっきり短編集なのかと思っていたが、それはどうやら違うようで単行本の売れ行き次第では今後も続いていくはずだ。

本作の帯には『児玉さんはまるで詩のように改行の多い話し方をする』と記載されていて、漫画を読んでいるというよりも小説を読んでいるような感覚になるし、エピソードも比喩やしりとり、疑問形に関するものなどかなり独特だ

例えば1話目では「木星のような葉っぱね」と児玉さんが呟くように「意味はなかった。でも今私が喩えたからこの宇宙に今まで存在しなかった葉っぱと木星の間の関係が生まれたの。言葉の上でだけ。これが文学よ」と話している。

比喩だけではなく、語彙力という話題からしりとりを延々とつづけたり、疑問符という話題から新しい記号を考えたりと、着眼点がなかなかに面白い。

そして児玉さんの遠回しで文学的な好意と、不思議な少年である笛田くんのちょっぴりとラブコメっぽい展開も、ある意味予想外の連続でとても良い。

それぞれのエピソードに参考文献がある

比喩の話ではアンドレ・ブルトン『溶ける魚』、しりとりの話ではオーギュスト・ブランキ『天体による永遠』、記号の話では芥川龍之介『煙草と悪魔』などそれぞれの話に参考文献が記載されており、これが文学との融合と話す所以だ。

読んでいくうちにストーリーの奇抜さだけではなく、キャラクターに謎と魅力を感じるようになっていく。

先ほども述べているように、万人受けするタイプの漫画ではないどころか、平面を探すのが難しいくらい尖りまくっているが、興味がある人はぜひ読んでみてください。

児玉まりあ文学集成(最新刊)3巻の発売日

児玉まりあ文学集成3巻は2021年7月29日に発売予定です。

児玉まりあ文学集成を無料で試し読みする方法

児玉まりあ文学集成はリイド社が運営しているWEBマンガサイト・トーチwebで連載中なので、第5話まで無料で試し読みできます。

単行本を書店で探すときの目印に
  • 姉の友人
  • サラウンド
  • 自転車屋さんの高橋くん
  • パンダ探偵社
その他の商品紹介は【ゴマロク】でしているので、そちらもあわせてご覧ください。
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