スマホを常に使用している現代はSNSで誰かと繋がり、コミュニケーションをとっているので、物理的に孤立することはあっても、本当の意味で孤独を感じることは少ないのかもしれません。
さて、今回紹介するアルマは、文明が滅んでしまった世界で孤独を感じながらも前に進むことを選んだ少年が、ギジンという機械に遭遇するサバイバルSF漫画。
全4巻で最終巻だけ電子のみ発売と打ち切りで終わった漫画なんですけども、背景の描き込みも凄いし、物語運びも上手いので、もっと読んでいたいって思わされたSF漫画でした。
アルマのあらすじ

もう世界には俺たちだけなのかもしれない。
人がいない荒廃した世界で、自分たち以外の人間を探す青年・レイと、彼を心配そうに見守るリチェ。
そんな中、空からの襲来者によって、15年間隠されてきた「秘密」が明らかに。
独りになった青年は、“ある言葉”によって歩みを始める――。
ヒトとキカイの近未来幻想譚、ここに幕開け。
アルマを読んだ感想と内容紹介

作者・三都慎司が描いた漫画
三都慎司さんはダレカノセカイや新しい君へを描いています。
nullがゼロなのかそうじゃないかで話題になった漫画
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介はアルマ!
完結してから年月が経っているので、もう知らない人の方が多いと思うんですけど、Xではなくてtwitterだった時代に『nullとゼロは同じじゃない』というツイートで話題となった漫画です。
ちなみにプログラミング系統ではゼロじゃないという意見多数、ドイツ語だとゼロであっているという意見が散見していて、ほへ~ってなった記憶があります。
作者が意図していないであろう形で、変なバズりかたをするのはSNSあるあるですよね。
魅力①.ギジンと呼ばれる自我のある機械との対立
もしも機械・ロボット・AIが自我を持ったら…みたいな論争は昔からあるよくある話。
アルマはギジン呼ばれる人格を持った機械たちを、軍事利用しようとした人間のエゴによって滅んだ世界を描いた漫画です。
もちろん滅ぼしたのはギジン側で、生き残った人間VS機械という対立が存在しています。
この漫画の面白いところは、主人公のレイがこの対立に参加していないんですよ。
というのもレイは、リチェという女の子とラムダというハムスターみたいなロボットと一緒に、自分たち以外の人類を探している、さながらサバイバル生活をしているようで、レイはギジンという存在自体を知りませんでした。
そんなレイはある日、待望の人類との遭遇を果たすもそれがギジンで、レイは攻撃されてしまうんですけど、そんなレイを守ろうとしたリチェも実はギジンで…。
レイにとってギジンは敵視するべき存在なんですけど、背景を考えれば悪いのは人間なので、レイが何を思って行動していくのか読んでいて続きが気になるんですよ。
魅力②.背景の描き込みとストーリー展開の上手さに惚れる
タイトルになっているアルマはスペイン・ポルトガル語で魂を意味し、ギジンのひとりが「私たちの魂は何度でも蘇るのさ」とか「私たちはみな死に際アルマに接続して記憶を同期する」という気になる話をしています。
物語を進めるうえで重要なキーワードとなるアルマやNullは何を意味するのか、そしてレイは人類と機械どちらの生存を願うのか、どんな出会いが待っているのか……。
荒廃した世界を表現する背景の描き込みも凄いですし、続きを読ませる物語の構成力も凄いので、もっと長い目でこの世界観を味わいたかったのが本音です。
打ち切り漫画だからと、侮るなかれ!
SF漫画が好きなあなたにはもちろん、5巻以内で読めるおすすめ漫画を探しているあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【完結】アルマ4巻の発売日

- Qアルマ4巻の発売日はいつですか?
- A
2020年9月18日に発売されました。
アルマを試し読みする方法
アルマは集英社が運営しているヤンジャン!で第1話まで無料で読めますよ!

最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画を紹介したいと思います。
