小説家になろうなどの小説投稿サイトや、WEB漫画の影響で人気ジャンルとなったのが異世界転生。
そのほとんどが現代の知識やチート能力で無双する話になっていて、それはそれで面白いんだけど、似たような話に感じるのは仕方のないことだ。
今回紹介する異世界おじさんは、転生物はテンプレばかりという概念をぶち壊す、帰還後から物語が始まるうえに主人公は不細工なおっさんという、インパクトが強いコメディ漫画。
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異世界おじさんのあらすじ
【ネタバレ注意】異世界おじさんを読んだ感想
異世界から帰還したおじさんが主人公の漫画
たいていの異世界作品は向こうの人間に勝手に呼び出されるか、神様の手違いで命を落とす。
その後、チート能力に目覚めたり、与えられたりして、いろんな出来事に振りまわされながら困難な状況を打破するというのがこのジャンルの特徴。
絶望的な状況は主人公よりも仲間に訪れることが多く、どう助けるのかを読者は楽しむわけだ。
異世界系を大雑把に説明するのならこんな感じで、もちろんそれはそれでめちゃくちゃ面白いし、小説家になろうから書籍化されて、アニメ化で大ヒットした作品はたくさんある。
ただ、本作は一味違う作品で、異世界に受け入れてもらえなかった男が日本に帰還したその後を描いた作品だ。
おじさんの不憫すぎる異世界生活が面白い
異世界転生系では基本的に、元の世界に帰ることは不可能で、出会った仲間たちと幸せになる方法を模索するために帰ろうとする様子が描かれることはない。
設定の段階でなにかしらの逆転要素があり、不細工であろうと異世界に行った影響でイケメンにとか、領主の息子に生まれ変わりとか、チートまみれになるはずなんだが……。
おじさんは美男美女ばかりの異世界で不細工どころかオーク扱い。
敵から助けたら、命を覚悟される。
17年間ソロプレイという悲惨な異世界生活を過ごしている。
とはいえずっと一人というワケでなくて、優しい女の子たちはもちろんいるのに、おじさんはコミュニケーションが絶望的に下手で、フラグをことごとく潰してしまっている……。
おじさんが転生した時代にはツンデレという概念が存在しないため、ヒロインがただ嫌なヤツ扱いされているのが不憫で仕方がないのだが、それが笑えてくる。
おじさんは帰還後の日本でどう生きていくのか
そんなおじさんが日本に帰還すれば、おじさんの処遇を巡って家族がボロクソ言い合い一家離散と、人生は不幸の連続だが、唯一病院に尋ねてきた甥っ子のたかふみとルームシェアすることになる。
たかふみが聖人君子だったわけではなくて、おじさんが魔法を使える特殊な人間だったから。
たかふみも最初は「異世界グランバハマルに17年いたがようやく帰ってきたぞ」と言われて頭がおかしくなったと思うのだが、コップが宙に浮き、指から火が噴き出す光景をみておじさんの言うことを信じた。
おじさんはたかふみの助言で魔法が使える系ユーチューバーとして生きていく……。
おじさんの最上級の気持ち悪さと、ヒロインの可愛さが両立している摩訶不思議な異世界系漫画となっていて、ギャグ・コメディ漫画を探しているひとにオススメしたい。
【最新刊】異世界おじさん12巻の発売日
- Q異世界おじさん12巻の発売日はいつですか?
- A
2024年9月21日発売です。
【無料】異世界おじさんを試し読みする方法
異世界おじさんはKADOKAWAが運営しているWEB漫画サイト・ComicWalkerで連載中なので、第2話まで無料で試し読みできます。