この記事では2025年4月23日に発売された、君と宇宙を歩くために第4巻のネタバレ注意な感想を書いています。
第3巻では宇野とさつきが姉弟喧嘩の後にお祭りではぐれてしまうシリアスな展開が描かれましたけれども、君と宇宙を歩くために第4巻では宇野のことを姉として見守ってきたさつきの本音や、怒りをぶつけられた小林の真摯な言葉が描かれていますよ。
君と宇宙を歩くために4巻のあらすじ
お祭りの後、兄妹喧嘩をして宇野とはぐれた姉のさつき。
偶然会ったさつきと宇野の帰りを待つことになった小林は、今まで知らなかった彼女の本音を知る。
そして夏休み明け、体育祭の準備でクラスは大盛り上がり!
サボる気満々だった小林も、宇野と共に組み体操に参加することに。
同級生の村井も加わりさっそく練習に挑むが、なんだかぎくしゃくしてしまう!
【ネタバレ注意】君と宇宙を歩くために4巻を読んだ感想


君と宇宙を歩くために4巻は何話まで?
君と宇宙を歩くために4巻は第12話『外側と内側のあいだで』から第16話『目立たなくても』+番外編が描かれています。
弟を守ろうとする姉の怒りに小林は真摯に向き合う
過去を振り返ると、小学生の時は普通だったのに、中学生でなぜか不良化した人たちとかめっちゃいるので、友達をちゃんと選びなさいって親の心配ってあながち間違ってないんですよね。
なんかあったときに責任を取るのは親ですしね。
輪を乱す不良に対して何も対策しない、できない、目の届かない範囲にある学校生活や交友関係に口出しする気持ちは、大人になると理解できるようになりました。
さて、そんな話はさておき、君と宇宙を歩くために第4巻第12話『外側と内側のあいだに』は、さつきの幼少期から、なぜギャルになったのかその理由が描かれています。
啓介と一緒に生き残りたい、だったら「良い子」になるのが一番効率が良い。でも同時に「良い子」はめちゃくちゃナメなれた。
出典:君と宇宙を歩くために第4巻16p
そんなときに、さつきはギャルのメイクをクレオパトラみたいだと、そして周囲を寄せ付けない雰囲気をまるで武装だと錯覚してしまったようです。
そんなお姉ちゃんにとって、弟の周囲に不良みたいな風貌の小林がいたら、心配通り越して過保護になるのは当然で、二人きりになったのを期に本音を小林にぶつけるんです。
読者の視点からは小林がそういう人間じゃないってもう知っている。
でも、さつき視点では風貌通りの人間でしかありません。
言葉で説明するのは難しくて、しゃべればしゃべるほど、自分の中でもこんがらがっていく……。
そこで、小林は宇野の真似をして始めたバイト中のメモをさつきにみせることにしたんです。
自分のことばっか考えてた時もむずかったけど、他人のこと考えるようになってから、人生がよりむずくなってきた気がすんなあ…
出典:君と宇宙を歩くために第4巻50p
このセリフもめっちゃ共感できるんですよ。
言葉の細かいニュアンスやテンション感で伝わり方って全然違いますから、本当に難しいんですよね。
体育祭で苦手な運動に挑戦する宇野が描かれる
君と宇宙を歩くために第4巻第14話『信頼⁉』からは、学園モノの漫画定番イベントの体育祭の話が描かれるんですけど、体育教師の発言も小林の気づきもめっちゃ素晴らしいんですよ。
宇野は運動は苦手だけど、体育祭自体は頑張りたい。
体育教師は宇野が体育を苦手そうなのを知っているから、全員種目ではなく個人種目をすすめたんだけど、それにショックを受けた宇野にちゃんとリカバリーしてるんですよ。
自分の体がどう動くのかを学び、自分の体が安全に動く範囲を知る。それを経験にするのも体育だから、頑張ってもいいが無理はしない、怪我もしない、そういう目標にしよう。
出典:君と宇宙を歩くために第4巻95p
それに加えて、宇野に教える側にまわった小林も、運動神経がいいから感覚的にやっていた部分、なんでできるのか、なんでできないのかを言語化しようと頑張ってます。
それにしても、こんなにもラブコメしていないちゃんと頑張っている体育祭イベント初めて読んだし、友達と一緒にいるだけで楽しかった、あの頃の純真さを思い出して、けっこうくらいました。
【最新刊】君と宇宙を歩くために5巻の発売日
- Q君と宇宙を歩くために5巻の発売日はいつですか?
- A
発売間隔から予想すると、2025年10月以降になると思います。