この記事では月刊アフタヌーンで連載中の、DQNが一枚の油絵に出会うことで美大受験に挑戦する漫画『ブルーピリオド2巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します!
みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2018ネクストブレイク部門大賞に輝いた本作は次にくるマンガ大賞2018でも第15位にランクインするなど大注目の漫画!
そんなブルーピリオド2巻では、美大を受験するにあたって最大の壁である母親の説得と技術を磨くために予備校に通う姿が描かれています。
ブルーピリオド2巻のあらすじ
ネタバレ注意!ブルーピリオド2巻を読んだ感想
ブルーピリオド2巻は八虎のモノローグから始まるんですけど、これがまぁいいんですよね。
『時々さ、絵を描いてなかった自分を想像するんだけど、その自分が今の俺に会ったら、まあまず理解できないんだろうね。理解できないからこそスゴイと思うし、怠慢だと思うし、変わり者だと思う。たぶん少しだけ羨ましいと思いながら』
独特な絵柄や世界観だけでなく。
言葉のひとつひとつが本当に素晴らしい。
これはどの分野でも同じことがいえると思うんですけど、天才と称される一流の人達って、感覚的なことを言葉で伝える能力が優れています。
ブルーピリオドは、天才という言葉の密度みたいなものが他と違うから好きなんですよね。
藝大受験を決めてから、いちばん大事なことを後回しにしてきた矢口八虎。
母親の説得なくして美大への受験は出来ません。
担任にも「今度は言い訳できねーからな」とくぎを刺されてしまい「なんでそこまで藝大に行きたいの?」という質問に、就職率や教員免許などのメリット、当たり障りのない言葉を並べてみてもそれは本質ではないため、どうしてという単純な質問にぶつかってしまいます。
そんなとき、八虎は自分を美術の世界に引きずり込んだ森先輩に遭遇するんですけど。
卒業を控えている森先輩に八虎の絵が欲しいとお願いされて、美術室で向かい合って、お互いに絵を描くことになりました。
「矢口君には少し期待してるんだ」
森先輩が描いたのは知恵と勝利と戦いの女神ニケ。
「自分の描いた絵を持つ人が良いほうへ行ってくれるよう祈りを込めて描いてるんだ」
と、八虎は森先輩に再び突き動かされるんです。
八虎は言葉ではなく、母親に絵で伝える。
行きたい理由があるんじゃなくて。
行きたいから理由を探していたと。
「この人本当に家族のことしか考えていないんだって……」と母親と向き合う八虎の言葉は、読んでいて泣きそうになるくらいとてもいいシーンでした。
ブルーピリオド2巻の中盤からは絵の予備校に通う八虎の姿が描かれます。
他人よりも圧倒的に知識が足りていない八虎は、講師の大葉から多くのことを学ぶ。
「僕、人の作品みんの趣味やねん」と個性的な橋田。
「お前本質を何もわかってない」と世田介君に言われたり。
八虎は周囲との実力差に苦しむことになります。
ブルーピリオド2巻はどこを切り取っても見どころで、とても濃密な内容が描かれていました。