どんなバトル漫画にもだいたい一人は戦闘狂っていますけど、キャラが立つ反面、作者の力量が試される超扱いが難しい存在だと思うんですよ。
強者と戦いたい!はまぁ理解できるとして、敗戦したときの言動によっては小物感が色濃くでてしまうので、漫画を読み続けるか否かの判断材料になり得てしまいます。
さて、今回紹介する異世界サムライは、強者と戦って死ぬことに憧れを持つ女侍が、死に場を求めて異世界転移するファンタジー漫画です。
戦闘狂で死にたがりという難ある設定でありながらも、圧倒的画力で読者の目を引く、有象無象から頭一つ抜けている異世界ファンタジー漫画でした。
異世界サムライのあらすじ
【ネタバレ注意】異世界サムライを読んだ感想
著者・齋藤勁吾さんの漫画
女侍が異世界で無双する私TUEEE系漫画
第1話が公開された時点で話題になっていたのは知っていたし、実際読んではいたんですけど、単行本発売2週間たらずで、Amazonレビュー数が1000を超えるのは凄いですよね。
侍が主人公で有名な異世界漫画ってまだ無かったっけ?
一般人から過去の偉人まで、色んな人が異世界転移・転生しているわけですが、真っ先に物語がつくられそうな侍が、ここまで残っていたのも意外でした。
しかも有名な武将でもなければ、男性でもないってのも、一捻りしていて好印象。
俺TUEEEならぬ、私TUEEEとかめちゃくちゃいいじゃないですか!
クールビューティーな女性が好きな自分には超どストライクな漫画でしたよ。
戦闘狂キャラ特有の理解不能な価値観がある
とはいえ、万人受けする漫画なのかといえば、1巻時点で判断を下すには時期尚早かなと思います。
侍には切腹という名誉な死があるのはご存じの通り。
現代を生きる日本人の感覚からすると理解できないけど、まぁそういう時代の価値観なんだと飲み込むことはできますよね。
でも、異世界サムライの主人公・ギンコは、名誉の死を望んでいるというよりも、自殺願望を抱えている精神状態に近いから、戦闘狂キャラとして違和感を覚えてしまいます。
強者と戦って勝ちたい!なら分かるんですけど……。
強者と戦って最終的に死にたいは意味不明ですよね。
自分は昔から強いやつと戦いたい系の俺様キャラが苦手。
どっちにしても変な空気になるじゃないですか。
勝ったらつまらなさそうにして、負けたら意外そうな顔をして、お前何なのって思いません?
ヒソカとか更木剣八みたいな、あんなカリスマ性のあるキャラはそう簡単には生まれません。
最強キャラを貫きながら魅力的な戦闘描写があれば完璧
設定も良いし、絵は上手だし、キャラは強くて可愛いし。
異世界サムライは異世界ファンタジー入門として超最適。
でも、普段からこういうタイプの漫画を読んでいる人には物足りなく感じるかもしれません。
というのも、物語として重要な最初の異世界人との遭遇から問題解決があまりにもあっけなく終わってしまうので、ファンタジーとしては消化不良を起こしています。
評判の良さを聞いて購読すると、絵は上手いけど言うほどか?ってなるかもしれませんが、今後凄い漫画になるポテンシャルを秘めているのは間違いありません。
強くて魅力のある敵キャラとの戦いがありつつも、ちゃんと勝利する。
2巻以降にそういう物語がつくれれば、私TUEEEな異世界漫画として文句なしです。
先ほども述べましたが、異世界サムライは画力が高い漫画。
普段異世界漫画を読まない人には超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】異世界サムライ4巻の発売日
- Q異世界サムライ4巻の発売日はいつですか?
- A
2024年8月22日発売です。
【無料】異世界サムライを試し読みする方法
まずはじめに異世界サムライに関する基本情報や、こういう作品が好きなら相性がいいよ!って漫画をいくつか紹介したいと思います。
異世界サムライはKADOKAWAが運営しているカドコミで第2話まで無料で読めますよ!