最近はデザイナーズ物件など、変わった間取りの物件を紹介する動画にハマっています。
住みたいかどうかは別として、狭い空間を最大限利用するアイデアや、ギミックが詰まっている秘密基地感溢れるワンルームって素敵ですよね。
さて、今回紹介するソアラと魔物の家は、種族や特徴がバラバラの魔族の要望に応えた家を建築する魔界建築士と呼ばれる職業を描くファンタジー漫画です。
言語を理解できる知能がありながら、魔族の文明はなぜ原始時代レベルなのかという、ファンタジーにおいて、おざなりにされがちな部分に焦点をあてた職業設定が魅力の漫画です。
ソアラと魔物の家のあらすじ
【ネタバレ注意】ソアラと魔物の家を読んだ感想
著者・山地ひでのりの漫画
魔物の住環境に焦点を当てた職業設定が秀逸
異世界転生やファンタジー漫画の多くは、読者の共通認識に甘えた設定のたらいまわしをしています。
ですから、何も考えずに読んでいるときはいいんですけど……。
なんで種族が違うのに共通言語なんだろうとか。
なんでその程度の料理を誰も思いつかないんだろうとか。
なんで都合よく現代の知識を引き出せるんだとか。
一回でも引っかかると、もうご都合主義な展開に感じて、素直に楽しめなくなってしまうんですよね。
もちろん異世界ファンタジーはテンプレを楽しむ作品でもありますから、言わば諸刃の剣。
逆に言えば、そういうファンタジーやフィクションだからと、他の作品がぼやかしていた部分を明瞭に描くことで、有象無象から頭一つ抜きんでるチャンスを得ることも可能です。
ソアラと魔物の家は、まさに着眼点が秀逸な漫画。
魔物と一括りにいっても、身体的特徴や生息地域の違いで、住環境が変わるのは当然です。
言語を理解できる知能があるなら尚更。
ただの洞窟で本当に満足しているのか?
そもそも、魔王城は誰が造って、どう管理しているのだろうって疑問は前からあったんですよ。
家を造れる技術はあるのに、なぜ他の魔物達は住処を持たないのか不思議ではあったんですよね。
とはいえ、そこは話の本題とは関係ない部分ですから。
自分も気にするだけ無駄かって、考えるのを止めていました。
だからこそ余計に、ソアラと魔物の家を読んだときの痒い所に手が届いた感覚は嬉しかった。
画力重視の人におすすめできるファンタジー漫画
ソアラと魔物の家は、シリアスな雰囲気ではなく、コミカルな言動が光る絵柄が魅力的な漫画。
全体的に絵が上手いのは当然として。
個人的には、魔物の家の完成図を描いた見開き1ページや一枚絵が、心をくすぐるんですよね。
例えばCDのジャケットや映画のポスター。
小説や漫画の表紙。
お菓子や飲み物のパッケージもそうですね。
そういう、デザインを見るとめちゃくちゃ楽しい!って人には超ささる漫画だと思いますよ。
軍に引き取られた孤児の少女は、魔物と戦うために厳しく育てられた。
いざ、その日が来た!
と思いきや、軍人デビューする前に戦いは休戦となり、使い道のない自由を与えられてしまった。
何者かになる予定だった少女。
華々しい未来は閉ざされ、残ったのは苦しい過去だけ。
そんな主人公・ソアラが、ひょんなことで魔界建築士のドワーフと出会ったことをきっかけに、行動を共にし、自分の存在価値に気づいていく……。
オリジナリティ溢れる世界観と、少年漫画らしいポップな雰囲気が魅力の漫画なので、興味があるならぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
【最新刊】ソアラと魔物の家4巻の発売日
- Qソアラと魔物の家4巻の発売日はいつですか?
- A
2024年5月10日発売です。