この記事では累計400万部を突破し、第68回小学館漫画賞を受賞した吸血鬼漫画『よふかしのうた15巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します。
14巻ではマヒルの言葉をヒントに、修学旅行先の北海道を訪れるコウたちが描かれました。
その続きとなるよふかしのうた15巻では、北海道でナズナの母親である七草ハルと縁のある、新たな吸血鬼が登場し、さらにはコウとマヒルの笑劇の再会が描かれます。
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よふかしのうた15巻のあらすじ
【ネタバレ注意】よふかしのうた15巻を読んだ感想
キャラクターの言動不一致とか、伏線未回収って嫌われがちですよね。
でも、自分はそこにキャラクターの人間らしさ、自由に動いている感じがあって好きなんです。
新年に立てた目標とか三日持ちませんし……。
後でやるって言いながら、寝たことも数え切れないほどあります。
発言と感情は必ずしも一致しているとは限りません。
自分の考えが、5分後に変わることだって多々あります。
描かれていないところで、キャラが勝手に動いてるって考えると、良い事のように思えませんか?
七草ハルの眷属・ハルカにコウが嫉妬を覚える
さて、よふかしのうた15巻は、シリアス一辺倒な話になるのかと思えば、ユーモアたっぷりな一冊で読んでいて凄く面白かったです。
星見キクとマヒルを追って北海道へ。
二人に焦点を当てた、重苦しい雰囲気に包まれると身構えていたら、ここでまさかの新キャラ登場。
表紙を見て、こんなキャラいたっけ?とはなりましたけど、ビックリしました。
男の名前は七草ハルカ。
便宜上、そう名乗っているだけで、本当の名字は覚えていないらしい。
というのもハルカは、ナズナの母親である七草ハルの眷属だと話すから驚きです。
クラスメイトのさっちゃんがハルカの毒牙にハマったところを、コウが連れ戻す。
ハルさんを忘れるため、七草ハルと星見キクの情報を話す対価として、ハルカがナズナに一度きりのデートを申し込んでコウがブチギレる。
この一連の流れは、特別な感情を抱いていると認識するきっかけづくりとして、めちゃくちゃ綺麗だったと思います。
星見キクはマヒルとのデートで心の準備を完了する
よふかしのうた15巻の後半では、星見キクとマヒルのデートが描かれます。
人間になるには恋をしなければならない。
好きだと思っていたけど、何百年も失敗し続けてきた。
恋がどういう気持ちか分からなくなってしまった。
と、星見キクの心の声が書かれます。
彼女は吸血鬼が愛した相手を吸血したら、その人は死ぬらしいという言い伝えを、恋心の物差しとして利用しています。
もしも恋心が本物かどうか証明可能になったら、多くのカップルが別れるでしょうね。
言葉でも行動でも好きは表現できる。
でも、心の奥底ではどうでしょうか……。
物語のように運命の人と恋愛して結婚して夫婦生活が円満な人生を送れるのはごく一部です。
私達はどこかで妥協して、現実的な恋愛をしています。
それでも、頭では理解していても。
相手に理想を押し付けてしまうんですから、感情のコントロールって難しいですよね。
マヒルの死をもって愛を証明しようとしている星見キク。
そもそも、その言い伝えが間違っていた場合。
彼女は何を想うのでしょうか……。
複雑な感情が入り乱れるマヒルとコウの再会が面白い
よふかしのうた15巻の最後では、人間として最後の一日を過ごすマヒルの様子が描かれます。
コウと大喧嘩して、拒絶して、星見キクを選んで。
身辺整理して、思い出の品を燃やして。
それでもコウが北海道に来たことを泣いて喜ぶマヒル。
彼の人間らしさが印象的でした。
しかも、木刀を両手にぶら下げて、喧嘩の続きをしようと追いかけるコウの姿で、超笑いましたよ。
ここからまたどうやってシリアスな雰囲気に戻すのか、続きが楽しみです。
よふかしのうた16巻の発売日
- Qよふかしのうた16巻の発売日はいつですか?
- A
2023年6月16日発売予定です。