自分は方言とか話せないし、地元の特産品とかも知らないので、地元愛に関してはかなり薄い方だと思っていたんですけど、それでも自分が住んでいる都道府県の漫画があると嬉しくなりますね。
今回紹介する八十亀ちゃんかんさつにっきは、愛知県の県庁所在地である名古屋市を中心に、三重・岐阜・静岡などの東海地方のあるあるネタを面白おかしく描いている漫画です。
八十亀ちゃんかんさつにっきのあらすじ
【ネタバレ注意】八十亀ちゃんかんさつにっきを読んだ感想
作者・安藤正基さんの漫画
2021年1月に第3期アニメが放送された人気漫画
アニメ化されているのは知っていたけど、いつの間にか3期まで放送されていたのが、ご当地漫画の代表格となった八十亀ちゃんかんさつにっき。
普段の会話にどれくらい方言が混じっているのか。
言葉が訛っているのか。
理解している人ってそう多くないと思います。
県外の大学に進学したり、社会人になっていろんな出身地の人と関わるようになると「これって方言だったんだ……」っていうのに気づいたりして、会話が面白くなりますよね。
ローカルなCMソングとかも、けっこう話のタネになります。
さて、八十亀ちゃんかんさつにっきは、高校生の主人公・陣界斗が東京から愛知県名古屋市に引っ越してくるところから物語が始まるんですけど…。
地方に対して独特な文化が築かれている認識があった界斗に「方言?市長くらいしかつかわねーよな」というクラスメイトの反応が描かれていて、この漫画は本物だと思いました。
愛知県には名古屋弁とか三河弁など、クセの強い訛り・方言は存在するんですけど、若い世代で意図して操れる人などほとんどいません。
関西弁みたいにみんな使っているならいんですけど、名古屋弁なんて使おうもんなら確実に浮きます。
まぁ本作のヒロイン・八十亀最中は、おばあちゃんの影響でバリバリ訛っているんですけど、地方への憧れがあった界斗にとっては興味深い存在。
猫みたいに気難しい八十亀ちゃんと、仲良くなろうと主人公は距離を縮めていきます。
あるあるネタ満載でクオリティが高い4コマ漫画
喫茶店の数が異常に多くて、コメダのモーニングサービスが豪華なことや、看板メニューであるシロノワールのデカさについて。
小倉トーストに、寿がきやラーメンのことなど愛知県の特色について事細かく描かれています。
もちろん笑える話もあれば、そうなんだよなーと共感・悲観するような「名古屋に観光地はありません」という自虐ネタも含まれています。
八十亀ちゃんが所属する写真部に入部させられた陣は、岐阜県出身の只草舞衣や三重県出身の笹津さんという個性的なキャラクターと関わっていくことに…。
県同士のバチバチとしたマウントの取り合いなんかも見ものですよ。
ひとネタごとに作者による解説『やとがMEMO』が書かれていて、東海地方に関わりが無くても楽しめると思います。
絵柄重視の自分にとって、シンプルな背景が多い4コマ漫画はあんまり好きじゃないんですけど、八十亀ちゃんは吹き出しとかのデザインも凝っていてあまり気にならなかった。
方言を話すヒロインが好きな人には超オススメなので、興味がる人はぜひ読んでみてください。
【最新刊】八十亀ちゃんかんさつにっき13巻の発売日【完結】
- Q八十亀ちゃんかんさつにっき13巻の発売日はいつですか?
- A
2022年12月27日発売です。
【無料】八十亀ちゃんかんさつにっきを試し読みする方法
八十亀ちゃんかんさつにっきは一迅社から刊行されている漫画誌・月刊ComicREXで連載中なんですけど、マガポケから無料で1話試し読みできます。