殺し合いが娯楽になっていた時代があるって怖いなーって感じながらも、格闘技の熱狂っぷりをみるに、今の時代にコロッセオがあっても同じように盛り上がるんだろうなって思いますよね。
さて、今回紹介するジュミドロは、コロッセオで名を馳せた普通を知らない少女が、外の世界でごく普通の人間らしい優しさを学んでいく、ダークファンタジー漫画。
人を殺してはいけない理由を知らないのはもちろん、温かい食事にビックリしている描写に、外の世界を知らない人間の解像度の高さを感じて衝撃を受けるダークファンタジー漫画でした。
ジュミドロ1巻のあらすじ
【ネタバレ注意】を読んだ感想と内容紹介
作者・瀧宏一が描いた漫画
魅力①.善悪が不安定な人間の解像度が高い主人公・ラムネ
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介はジュミドロ!
片目の女剣士、タイトルのジュミドロには血が滴っていて、あらすじには人を斬ってはいけないことも、人を殺してはいけないことも知らないと、なんとも不穏な空気感が漂っています。
正直、表紙買いするほど絵柄やキャラデザに惹かれたってわけじゃないんですけど、気づけば手に取っていて、読んでみればマンガの上手さに度肝を抜かれました!
マガポケの作者インタビューで、ジュミドロというタイトルは寿+血みどろの、善悪入り乱れた言葉をイメージしていると語っていて、納得の世界観ですよ。
コロッセオで「不敗の剣」として名を馳せた少女・ラムネは、奴隷として引き取られるも、不運な事故によって思いがけずも自由の身になります。
ラムネはそこで初めて、大量の水が流れている場所がある事実を知り、パンと水が入っている器の原材料である木を、その目に収めるんです。
行き場のないラムネは幸運なことに、近くにいたおばあさんに拾われるんですけど、温かい料理の食べ方を知らないっていう、普通を知らない人間の解像度の高い描写に私は驚きました。
その後、おばあさんが悪党に襲われるところをラムネは助けるわけですけども、なんの感情も無く敵を切り伏せるその姿に怯えてしまったおばあさんとは袂を分かつことになります。
自分が何をしたのか分からないのかって問いに、なんで喜んでくれなかったのかとズレた考えをしているのがまた、ラムネが浮世離れしているのを際立たせています。
魅力②特別な力を宿す指輪とそれを扱う指輪騎士
色んな人間と関わることで、ラムネは普通を学んでいきます。
ただ、そこには善人だけでなく悪人が混じっているのもミソで、何が良くて何がダメなのかがよくわかっていないラムネを混乱させるんですよ。
ラムネは特別な力を宿した指輪を持った指輪騎士と戦うことになるんですけど……。
そもそも彼らは何者なのか?
全員が悪い人間なのか?
彼らに追われる者は善人なのか?
などなど、ラムネからの戸惑いがすごく伝わってくるんですよ。
しかも戦闘描写も、ページをめくったタイミングで剣を振るみたいな緩急がエグくて、それこそ読んでいてマンガが上手い漫画だなって思わされる瞬間がめっちゃあります。
普通に魔法を使うんじゃなくて、指輪を介して能力が発動するって独自の戦い方があるのも個人的におっ!となったポイントで、この先の展開がとても楽しみな漫画です。
ダークファンタジー漫画が好きなあなたにはもちろん、女性が主人公の漫画を探しているあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】ジュミドロ2巻の発売日
- Qジュミドロ2巻の発売日はいつですか?
- A
2025年2月7日発売予定です。
【無料】ジュミドロを試し読みする方法
ジュミドロは講談社が運営しているマガポケで第6話まで無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画を紹介したいと思います。