部活動の練習試合で1時間以上かけて、隣の市まで自転車で行ったキツさは今でも覚えていて、確かにあの頃は、毎日有酸素運動していたから体型を気にすることはなかった。
今回紹介する穂高輪花のチャリと飯は、ご飯を最大限おいしく食べる方法として、自転車を趣味にしている女性が、サイクリングをしながらグルメを満喫する漫画。
女性が主人公ということもあって、美味しい料理を食べる行動力も凄いし、白黒のページから伝わってくる彩りも、自転車の知識なんかも、期待していたものを全て読ませてくれる作品でした。
穂高輪花のチャリと飯のあらすじ
ネタバレ注意!穂高輪花のチャリと飯のストーリーや魅力
作者・狐古さやかさんの漫画
穂高輪花のチャリと飯の作者・狐古さやかさんは、自転車に興味を持ち始めた経緯をまとめたコミックエッセイ『私がロードに至るまで』を電子限定で出版しています。
艶ほくろのお姉さんのライフスタイルが何よりも魅力的な漫画
大人っぽいキャラクターを描くときによく使われるものとして、泣きぼくろがあるけれど、口元の斜め下あたりある艶ほくろも魅力的だと思う。
ブリーチの乱菊さんとか、ハイキューの潔子さんとか、ボールルームへようこその兵藤マリサさんとか、お姉さんキャラが好きな人にこの漫画は強くおすすめしたい。
背景の移り変わりや多種多少の料理が描かれている
本作は自転車とグルメのハイブリット漫画なんだけれど、この組み合わせの何が良いのかっていうと、物語の展開が縛られないということ。
グルメ漫画はどうしても内容が似たり寄ったりで、飽きとの戦いになりがり。
どこで差をつけるのかといったら、キャラクターがどんな人物かという設定なんだけど、そこを突き詰めると、グルメが蛇足になるというジレンマを抱えている。
その点、本作は自転車でどこにでも行けるという自由度が極めて高い。
主人公はフリーライターをしている大人の女性なので、金額に縛られることも、料理の種類に縛られることもない。
いろんな場所に行って、いろんな料理を食べる。
グルメ漫画が好きな人が喜ぶ描写が凝縮されていた。
そして重要なポイントといえば、グルメ漫画の官能的な描写についてだが、本作の場合は可愛いと言えるラインで収まっていた。
自分も過剰な表現は苦手なほうなんだけど、輪花さんは表情だけで美味しいを伝えてくれるので、読んでいて気持ちがよく、ムニムニとしたほっぺたがハムスターみたいでとにかく可愛かった。
サイクリングの描写は少なめだけれど、その辺りはコラムなどを間に挟むことで、うまくバランスを保てたように思う。
コロナの影響で書店入荷が少なくなってしまったようだが、クオリティが高い漫画なので、興味がある人はぜひ手に取ってみて欲しい。
穂高輪花のチャリと飯(最新刊)2巻の発売日
穂高輪花のチャリと飯2巻は2021年3月18日に発売です。
穂高輪花のチャリと飯を無料で試し読みする方法
穂高輪花のチャリと飯は秋田書店が刊行している漫画誌・ヤングチャンピオン烈で連載中なので、公式サイトより無料で第1話を試し読みできます。