ふと思うんですよね、自分は事件の当事者になっても、有益な情報を落とせるんだろうかと。
外出中はだいたい音楽を聴いているし、視力は低いし、すれ違った人の顔は見ていないどころか、服装なんか気にもとめていませんし、違和感センサーが完全に壊れています。
今の時代はスマホや監視カメラという文明の利器がありますから、大抵の事は証拠が残りますけど、一昔前までは情報の精査が本当に大変だったと思いますよ。
さて、今回紹介するロネと青い駒鳥は、1887年ヴィクトリア朝下の英国を舞台に、父親を探す娘と父親の秘密任務が同時並行で描かれるサスペンス漫画です。
箱入り娘風の容姿からは想像できない主人公の芯の強さに魅了されるとともに、テンポよく描かれる父親視点の秘密任務、温かい人間ドラマに心を鷲掴みにされました。
【無料】ロネと青い駒鳥を試し読みする方法
まずはじめにロネと青い駒鳥に関する基本情報や、こういう作品が好きなら相性がいいよ!って漫画をいくつか紹介したいと思います。
ロネと青い駒鳥はKADOKAWAが運営しているコミックウォーカーで第1話無料で読めますよ!
ロネと青い駒鳥のあらすじ
【ネタバレ注意】ロネと青い駒鳥を読んだ感想
著者・浅見鶴子が描いた漫画
お嬢様風の容姿からは想像できないパワー系主人公に魅了される
え、待って、普通に面白いじゃん。
読んでみたら驚きましたよ。
発売から1ヶ月近く経過しても、Amazonのレビュー数はゼロだったから、自分も読むのを後回しにしてしまっていたんですけど……。
これは、ぜひとも漫画好きな諸君に見つかってほしい。
まさにマイナーだけど面白い漫画って評価がピッタリ当てはまると思います。
というのも、主人公がいいキャラしてるんですよ。
ロングスカートに、腰よりも長い髪の毛。
田舎育ちで、穏やかな口調で、根が優しい。
一見すると箱入り娘なお嬢様にしか見えません。
でも、意外なことに芯が強いパワー系主人公なんです。
カンタベリーからロンドンへ向かう汽車の途中で姿を消してしまった父親を探すべく、スラム街に躊躇なく足を踏み入れる女性主人公。
弱音を吐かず、笑顔を振りまくその姿に感心するとともに、彼女の芯の強さや満ち溢れる生命力には目を見張るものがあります。
その根底には行方をくらましている父親の教え。
そして父親の秘密の仕事が関わってくるんです。
同時並行で父親視点が描かれるからテンポがいいかつ濃密
これがね、地味に凄いところなんですよ。
マンガがうまい漫画って感じで凄く好印象でした。
テンポのいい漫画って中見が薄くなりがちで、逆に濃密な漫画は展開が遅くなりがち。
速度と濃淡は反比例すると思っているんですけど……。
ロネと青い駒鳥はテンポよく濃密な内容が描かれているんです。
情報を小出しにせずに、物語を組み上げている感覚。
娘は父親を探しているんだから、普通は父親を生死不明にして痕跡を探す展開になると思うんですけど、この漫画は序盤から父親を登場させています。
そう、ロネと青い駒鳥はダブル主人公の漫画なんですよ!
愛娘の前から姿を消してまで守らないといけない父親の秘密。
どこか抜けている天然キャラなのに、周囲には仕事の実力を評価されている、そのギャップもまた魅力なんですよね。
時代背景含めて、物語がどう進んでいくのか、二人の行動がどこで交差するのか分からない緊張感もまたスパイスになっています。
異国情緒あふれる漫画が好きなあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】ロネと青い駒鳥2巻の発売日
- Qロネと青い駒鳥2巻の発売日はいつですか?
- A
発売間隔から予想すると、2024年8月以降になると思います。