この記事では2021年にアニメ化&2024年に実写映画化されている大人気美術漫画『ブルーピリオド16巻』のネタバレ注意な感想と見どころを紹介します。
15巻では八雲たちのルーツである広島で、コンクールに応募する作品を完成させるところまで描かれましたけれども、ブルーピリオド16巻では2年生後期にして最終課題「2人展」のために、歌舞伎町でホストを経験する八虎の姿が描かれていきます。
ブルーピリオド16巻のあらすじ
- 66筆目 コンクールに入賞したら人生にログインしました
- 67筆目 Chemical Reaction
- 68筆目 夜に足掻く
- 69筆目 ほうれんそう大事
- 70筆目 エアイズム
【ネタバレ注意】ブルーピリオド16巻を読んだ感想
初めての受賞と初めての生の感想に前進を感じる八虎
ブルーピリオド15巻の発売から1年が経っていたみたいですよ?
年々、時間が経つのが早すぎて、もはや怖いまであります。
さて、ブルーピリオド16巻はAOJの授賞式の様子から物語が始まり、そこには八虎の絵を見に来た旧友たちが久しぶりに登場しています。
初めての作品入賞に八虎は喜んでいるかと思いきや、八雲たちの人生に影響を受けて勝手に作品にしてしまったことに後悔している、ある意味いつも通りの八虎がそこにはいました。
自分も八虎が八雲たちのエピソードを作品にしたことについては読んでいて何も思わなかったんですけど、薄っぺらい非当事者の声を描かれると、たしかに考えさせられる部分はありました。
八虎の友人たちは就職&恋人との同棲開始とのことで、みんなが大人になっているのを実感する八虎でしたけれども、作品の感想を直接伝えに来たファン?の存在で前進を感じるんです。
恋ちゃんの「表現することを選び続ける選択をしようとしているんだな」って言葉に、またひとつ自分の歩んできた道のりへの肯定感をもらう八虎は、2年生最後の課題に挑みます!
2年生最後の課題「2人展」の面白い内容
ブルーピリオド16巻で描かれるのは、夏休み明けにして2年生最後の課題となる2人展です。
誰かとペアになるか、誰かとペアになったつもりで展示してもらうというもので、有名人でも過去の偉人でも架空の人物でも、なんでもOKで、とにかく2人で展示することが重要な課題。
そこで八虎はAOJの作品で参考にした「三習作」を思い出します。
20世紀最も重要な画家とされ、現代美術に大きな影響を与えたとされるフランシス・ベーコンを参考にするべく、知見を深めるために八虎は夜の街に繰り出すんです。
龍二との再会と八虎のホスト体験
ブルーピリオド16巻の中後半以降は八虎が歌舞伎町でホストを経験する話が描かれていきます。
何も知らない歌舞伎町でぼーっとしていたら、そっち系の交渉を持ち掛けられ、何も知らない八虎は偶然再会した龍二に注意を受け、また浅はかなことをしたと落ち込む八虎。
それでもフランシス・ベーコンとの2人展をするためには、必要なことだと割り切り、龍二に歌舞伎町の街を紹介してもらい、ホストで働くことになるんです。
ホストで働くキャストもお客さんもぶっ飛んでいて、底の無い人間の欲望にクラクラする世界だからこそ、ハマって抜けられなくなる人たちを八虎は知ります。
龍二との再会も八虎には大きな刺激となり、2人展はフランシス・ベーコンだけではない別の形で作品が完成するんですけど、予想外な作品に読んでいて驚かされました。
自分の作品が誰かに届く瞬間を味わい、自分が美術にハマった瞬間を思い出す八虎に感慨深いものがあって、凄くいい描写だなってしみじみ思いました。
【最新刊】ブルーピリオド17巻の発売日
- Qブルーピリオド17巻の発売日はいつですか?
- A
発売間隔から予想すると、2025年7月以降になると思います。