学校生活で一番嫌いだったのが連帯責任。
誰かを怒るときに、まとめて注意したほうが楽なんだろうってのは理解できます。
けれど和を乱す人間ってのは、だいたい同じなんですよね。
真面目な生徒からしたら、自分に非が無いのに怒られるわけですから、ストレスが凄い溜まります。
今回紹介するブランクスペースは、ちょっとお馬鹿な女子高生が、想像した物を透明に具現化できる能力を持っている同級生と友達になる漫画で、ストレスが爆発する一歩手前みたいな緊張感が凄かった。
もしも友達がそういう状況にいたら、なんて声をかけるべきか?どうすればいいか?を自然と考えさせられる漫画です。
ブランクスペースのあらすじ
【ネタバレ注意】ブランクスペースを読んだ感想
著者・熊倉献さんの漫画
透明な物体を創造できる能力と張りつめた緊張感が凄い漫画
友達ってどうやってできるんだろう。
って考えるんだけど、結局は会話を重ねるしか人間関係が広がる方法は無いんですよね。
近道なんて無いし、物語みたいな偶然の出会いに期待するだけ無駄。
SNSとか『いいね』を押すだけ。
もっと反応していかないとなぁと、最近は思います。
さて、ブランクスペースは、ちょっとお馬鹿な女子高生・狛江ショーコと、不思議な力を持っている同級生の片桐スイの二人が織りなす物語です。
雨の日に傘を持っていないのに、水滴がはじかれている不思議な光景を、ショーコが偶然目撃したことがきっかけで、二人は会話を重ねるようになります。
透明な物を創造できる不思議な能力。
自分だったら何をするか。
妄想がはかどりますよね。
物語の序盤は、どこか抜けていて憎めないショーコと、他人との距離感の近さに慣れていないってわかるほど不器用なスイのやりとりが微笑ましいです。
だけど、クラス替えがあったという描写から、物語の雰囲気が一変するんですよね。
透明な武器が世界に対して向けられる
というのもショーコが知らないところで、スイがいじめを受けるようになってしまいます。
最悪の展開で、最悪の雰囲気。
どんよりとした曇り空が延々と続くような息苦しさ。
スイのストレスがいつ爆発するのかという緊張感に包まれます。
透明な物を創造できる力が、悪い方向に使われようとするわけです。
友達がもしも復讐を企てる状況下にあったら。
自分は止めないかもしれません。
関係ない人たちを巻き込まないように。
色々と話をするかもしれないけれど、受けた傷は一生消えませんからね。
因果応報、自業自得は存在します。
今の時代、録音・録画は簡単ですから。
いじめをする人って『訴えられて家族が大変になる』とか『一生恨まれて自分が幸せになったときに壊しにくる』という想像力が欠如していますよね。
ショーコはスイに対してどんな言葉をかけるのか。
スイの能力でどんな物が創られるのか。
先の見えない展開が楽しみな漫画でした。
読んでいて考えさせられるような重めの漫画が好きな人におすすめなので、興味がある人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
【最新刊】ブランクスペース3巻の発売日
- Qブランクスペース3巻はいつ頃発売ですか?
- A
2022年9月29日発売予定です。
ブランクスペースを無料で試し読みする方法
- 転がる姉弟
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