ナルトのカカシ先生や自来也。
ヒロアカのオールマイト。
ワンピースのシャンクスやレイリー。
ハンターハンターのビスケなど。
強さと優しさを兼ね備えた大人が主人公を導く。
師匠みたいな存在ってめちゃくちゃ好きなんですよね。
今回紹介するアラガネの子は、生活の中心に石があり、鉱石職人という職業が活躍している世界を描く王道ファンタジー漫画なんですけど、師弟関係が魅力的に描かれているファンタジー漫画です。
アラガネの子のあらすじ
ネタバレ注意!アラガネの子のストーリーや魅力
作者・佐々木尚さんの漫画
師弟が共に成長していくファンタジー漫画
年間20~30くらい好きになる新作漫画のうち、王道ファンタジー漫画はけっこう少ないんですけど、アラガネの子は将来的に面白くなることを期待している漫画です。
今年の初めに最果てのソルテを読んで、それがあまりにも冒険譚として自分好みだったので、もう枠がが埋まったなって思っていたら……。
時間が経てば、出てくるもんですね。
さてアラガネの子は、少年漫画らしいキャラクターに、青年漫画らしい陰鬱なストーリーを合わせもっている印象の作品です。
まぁ、今は鬼滅とか呪術とか、ジャンプっぽいとはなんぞやって感じではあるんですけども。
いわゆる復讐系に近い内容が描かれています。
主人公が闇落ちするとかではなく、あくまで近いというだけ。
家族がとある鉱石職人に石にされてしまった主人公が、師匠と出会い、鍛えてもらえながら敵討ちする目的で旅をするというストーリー。
作画も綺麗だし、ジャンプコミックスとは思えない装丁のマットな質感も良い。
優しい師匠と、子供らしい熱さと素直さを持っている弟子の関係性も魅力的に描かれていると思いますし、キャラクターが増えたときの掛け合いの面白さなんかも期待できそうです。
期待しているからこそ引っかかる部分
宝石や鉱石が日常に溶け込んでいて、他のファンタジーであれば冒険者とか騎士とかに当てはまるような鉱石職人が活躍する世界観らしいんだけど…。
戦闘における宝石の重要性とか。
鉱石職人がどれくらいの地位なのか。
それだけ石が生活に溶け込んでいるなら、宝石の価値ってどうなっているのか?
っていう情報が後出しになっていることが多くて、話をちゃんと読みこまないと理解できません。
会話が飛んでいる感覚というか。
登山で頂点に辿り着く前に、下山し始めるというか。
物語にワクワクする前に、陰鬱な展開が畳み掛けてきます。
もっとゆっくり丁寧に描いて欲しいっていうのが正直な感想。
この辺は単行本勢と連載勢で、スピード感に対する意見が分かれるのかなとも思いますけれども。
師弟がともに成長していくのは凄く良い。
それとは別の話で、師匠が他を寄せ付けない強さを見せるのはとても大切なことなんですよね。
対応が後手に回りすぎていて、師匠キャラに必要なカッコよさが足りていないなと感じました。
読んでいてストレスを感じる展開があまりにも多いので、早い段階で発散させてほしい。
設定とかキャラデザが好みなだけに、引っかかる部分が多かった。
まだまだ物語は序盤なので、今後に期待したいです。
【最新刊】アラガネの子5巻の発売日
アラガネの子5巻は2022年6月3日に発売です。
アラガネの子を無料で試し読みする方法
アラガネの子は集英社が運営しているWEBマンガサイト・少年ジャンプ+で連載中なので、無料で第3話まで試し読みできます。