この記事では2022年7月よりアニメ化されている大人気吸血鬼青春漫画『よふかしのうた13巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します。
12巻では星見キクの情報を持っている鶯アンコをめぐって、謎の新キャラ達と戦いを繰り広げる展開となりました。
その続きとなるよふかしのうた13巻では、星見キクがマヒルを完全に自分のモノにするために、彼を縛っていた家庭環境をぶち壊す、胸がざわつく展開が描かれていきます。
よふかしのうた13巻のあらすじ
【ネタバレ注意】よふかしのうた13巻を読んだ感想
吸血鬼設定の漫画は毎年、湯水のように湧いてきますが、ここまで読み応えのある漫画はそうそうあるものではありません。
2022年7月よりアニメ化されていますし、10巻以上発売されているから、そんなことは周知の事実なんですけど、この巻は特に凄い!と再認識させられました。
類似作品が多岐にわたる漫画は、固定観念を崩したり、新しい設定やルールを付け加えることで、その作品だけの特徴や世界観を確立しています。
よふかしのうたも、人間時代の自分と結びつける物が吸血鬼の弱点になるという独自の設定が、物語に深みを与えていますけども、この星見キクという女は吸血鬼感を濃くした存在なんですよね。
吸血鬼が人間の血を吸えば吸血鬼になるという流説。
よふかしのうたではそれを否定して、恋をすることを条件に加えました。
そこに、よふかしのうた13巻で注釈が加えられる。
吸血鬼から惚れた相手の血を吸えば、人間を殺してしまうと。
それを確かめた者はいない。
ただの噂に過ぎない話だが、もしも本当なら。
星見キクはマヒルを使って愛の証明をしようとしている。
言葉だけの薄っぺらい物ではなく。
愛を死という形で確かめようとしている。
よふかしのうた13巻は、読んでいて本当にぞわぞわしました。
実子を亡くしたマヒルの母親には同情します。
しかし彼にしたことは看過していいものではありません。
だから、星見キクが家庭の事情に踏み入ったことに、怒りは感じなかったし、マヒルの母親が過去の過ちを認めて正気に戻ったことを考えれば、星見キクの行動は善なんですよね。
過去や未来がどうであれ、マヒルにとって星見キクという存在は、聖母のように見えているでしょう。
こういうのって他人事じゃないから怖いんですよ。
自分も友達の裏の顔を見たとして、一瞬で縁を切れるかと言われたら絶対無理ですし。
良心の呵責に苛まれるのが何よりもキツイ。
だから判断が遅れて、取り返しのつかないことになる。
理知的な人が無茶苦茶なことをしている印象の星見キク。
トラウマから解放され、言葉通り彼女の物になったマヒルはこれからどうするのか。
普通ならここから和解の道はあり得ないところですけど、コトヤマ先生がどう物語を紡ぐのか楽しみですね。
よふかしのうた14巻の発売日
- Qよふかしのうた14巻はいつ頃発売ですか?
- A
2022年12月16日に発売予定です。