この記事ではマンガ大賞2014で第1位に輝いた、中央アジアを舞台に様々な恋愛模様が描かれる歴史漫画『乙嫁語り15巻』のネタバレ注意な感想と見どころを紹介します。
14巻ではアミルの兄・アゼルたちが花嫁をかけた馬競べに挑む様子が描かれましたけども、乙嫁15巻では英国・ロンドンで家族と再会を果たしたスミスとタラスの新生活が描かれます。
乙嫁語り15巻のあらすじ
- 第百二話 船乗り猫
- 第百三話 帰国
- 第百四話 親と子
- 第百五話 新居
- 第百六話 義母
- 第百七話 訪問客
- 第百八話 タブリーズのアリ
- 第百九話 アリの結婚
【ネタバレ注意】乙嫁語り15巻を読んだ感想
平穏無事とはいかないスミスとタラスの新生活
2年ぶりの新刊ということで、まずはこのマンガを無事に読むことができた健康を祝いしましょう。
乙嫁語りを読み始めた頃みたいにもう若くないですし、健康を気にする年齢に差し掛かってきたので、こういう『待ちに待った最新刊!!』って感覚を大事にしていきたいですね。
そんな話はさておき、乙嫁語り15巻は『第百二話 船乗り猫』でスミスとタラスさんが船に乗り込み、英国・ロンドンを目指す航海の様子から物語が描かれます。
もちろん、タラスさんの愛馬・チュバルも一緒。
密閉空間でストレスをためないように船内を散歩させようとしたところ、自分を船主だと思っている猫に見守られるほんわか空間に幸せな気分になりました。
無事にロンドンに辿り着き、家族との幸せな再会!
ってのはやっぱり願望にすぎず、心配をかけさせる息子がいきなり外国から嫁をもらって来たって字面の通り、父親は半ば諦めて、母親は反対の構図が描かれていきます。
母親が心配するのも反対するのも理解できるが、期待には応えられない自分を理解しているスミスさんの、どこ吹く風な態度には強い!と思いました。
そんな二人はこれからどうするのかといえば、スミスを気にかけてくれていたホーキンズと再会して、ロンドンでも彼の助けでタラスと新生活を始めることになります。
反対されることも想像通りで、多くを望まず、ただ二人で生活できる小さな幸せに穏やかな表情をみせるタラスさんには、ぜひとも幸せになってほしいと心から思いました。
スミスの案内をしてくれていた青年・アリの結婚が描かれる
乙嫁語り15巻の後半部分『タブリーズのアリ』では、スミスの案内をしてくれていた青年・アリの結婚についての話が描かれています。
スミスの下で大金を得たという話が広がり、アリには結婚の話が舞い込みますが、本人は誰と結婚するかを考えたことなかったから、まるで他人事のように受け流しています。
稼げる男が一番モテるのはいつの時代もどこの世界でも同じで、周囲は色めきたっていますが、そんななかで、私はお金目当てなんかで結婚しない!と強気な女性がいて……。
周囲の雑音を手のひら返しさせるアリの立ち回りの上手さに感嘆させられるエピソードでした。
子供が出来たらヘンリと名付けようと話しているのも、アリは義理固い男ですね。
ホーキンスの紳士的な一言に激しく共感
そこからスミスへと話は戻り、彼はタラスさんと秘密裏に結婚しようとスコットランドへと向かう道中で、ホーキンスがめっちゃいいことを言っていたので紹介します。
道中で休憩を提案するホーキンスに、トルキスタンで一日中移動していることもあったから慣れているだろうと、失念していた様子のスミスにチクりと釘をさします。
慣れているからと言って平気とは限らんは、マジでそう!
なんとかなっているからといって、人手不足の事実も不満も消えないし、こっちの疲労を考えろ!って思ってる社会人はこの世の中に何万といますよね……。
乙嫁語りで幸福エネルギーを回復したので、またしばらく頑張れそうです!
【最新刊】乙嫁語り16の発売日
- Q乙嫁語り16の発売日はいつですか?
- A
発売間隔から予想すると、2026年11月以降になると思います。