好きな人は好きって評価は、どの漫画にも当てはまるので、あんまり使いたくないんですよ。
ワンピースや鬼滅の刃だって面白くないって人はたくさんいるでしょうし、友達の彼氏彼女に優しそうだね、真面目そうだねって、それ以外言うことが無い、便利な言葉みたいな印象を受けます。
さて、今回紹介する転生して田舎でスローライフをおくりたいは、残念ながら好きな人は好きとしか言いようが無くて、自分は原作を全話読んだ程ハマったけど、客観的に見たら他人にオススメする要素を持ち合わせていない漫画なんですよね。
タイトル通り、冒険譚よりもスローライフ、農業開発や料理研究をしている描写に魅力を感じる人向けの穏やかな異世界転生漫画です。
転生して田舎でスローライフをおくりたいのあらすじ
【ネタバレ注意】転生して田舎でスローライフをおくりたいを読んだ感想
原作・錬金王/キャラクター原案・阿部野ちゃこの著書
潔いほど何もしないスローライフの不思議な魅力
実のところ、読んだはいいけど、感想を書いていない異世界転生漫画はけっこうあります。
もちろん、自分はめちゃくちゃ好きなんですよ。
ただ、客観的に見たときに、人におすすめする魅力や特徴が何もないのは事実。
例えば、なんか面白い漫画ある?
って聞かれたとしましょう。
まず先にファンタジーというカテゴリ―から探して、次に異世界転生というジャンルがあって、その次に冒険譚かスローライフの分岐点があって、やっとこの漫画に辿り着く。
好きな人は好きとしか言えませんよね。
そんな中でも、この漫画の感想を書こうと思った理由は、スローライフを極めているから。
他者と比べて魔法の才能はあるけれど、主人公のアルは自分の生活を豊かにするためだけに使用していて、できるだけ戦いたくないというスタンス。
現代知識チートで、料理や玩具開発とかするけど、それを利益にする大事な部分は大人に丸投げ。
冒険者とかゴブリンとかいる設定でありながら、描かれるのは自分の家や村での出来事、家族団欒が八割を占めていて、子供の立場を最大限利用した立ち回りに笑えます。
波乱万丈よりも平穏な世界観を好む人向けの漫画
何もないをよしとするかどうか。
これもまた、好みが別れるところで……。
異世界転生というジャンルにおいて自分は、中途半端なチートスキル俺Tsueeee無双されるくらいなら、スローライフをしてくれって思ってしまいます。
努力をしない強さに魅力は感じません。
やはりそのスキルをどう活かすか。
試行錯誤する過程は必要だと思うんですよね。
中身が無いというか、薄っぺらいというか。
異世界転生が好きな自分からみても、嫌いという人の意見は納得せざるを得ません。
G一匹にビビり散らかす日本人が、転生直後に魔物を倒せる違和感を乗り越えられない。
だからこそ自分は、とんでもスキルで異世界放浪メシや、鍛冶屋で始めるスローライフみたいな漫画が好きなわけで……。
原作者の錬金王さんは、一部のニーズにささる作品を書くのがめちゃくちゃ上手いんですよね。
恋愛は無いが可愛らしいブラコン描写がある
さて、この漫画には異世界転生に必要不可欠ともいえる恋愛・ハーレム要素もありません。
あるのは主人公の姉がブラコン気質だってことくらいだし、それもあからさまじゃない微笑ましいもので、家族団欒のスパイスになっています。
異世界転生のなかでもスローライフ系が好みの人には超ささると思うので、興味があるならぜひ読んでみてください。
【最新刊】転生して田舎でスローライフをおくりたい11巻の発売日
- Q転生して田舎でスローライフをおくりたい11巻の発売日はいつですか?
- A
2023年10月20日発売です。