インドアな人間からすると、寝癖を直して、わざわざセットするのもめんどいし、髭剃って着替えてまで外出したくねーなってつねづね思っています。
さて、今回紹介するルリドラゴンは、ある朝目が覚めたら頭にツノが生えていて、自分の父親が龍というまさかの人外ハーフだって聞かされる女子高生の日常が描かれる漫画。
こんな、もう外出できないって状況で普通に登校するもんだから、そういうファンタジーと隣り合わせの世界観の漫画なのかと思いきや!
現実と同じく龍は架空の生物だという認識だから驚きだし、奇想天外な状況を受け入れる周囲の反応や、勇気を出して人間関係を広げる心理描写が魅力的に描かれている漫画でした!
ルリドラゴンのあらすじ
【ネタバレ注意】ルリドラゴンを読んだ感想
作者・眞藤雅興の作品
ヒロインの可愛さが至高の漫画
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介はルリドラゴン!
あれ?続きが発売されてないけど打ち切りになった?
……と心配されていた方は安心してください。
単行本1巻の発売直後に超話題になっていましたけど、作者の体調不良により長期休載からの復活を遂げて、これからの展開がとても楽しみな漫画です!
とはいっても休載中にもかかわらず、多くの漫画賞にランクインしていたし、直近では次にくるマンガ大賞2024webマンガ部門で第2位に輝いていましたから、世間の評価の高さがうかがえます。
そんな話はさておき、ルリドラゴンがどういう漫画なのかと聞かれたら、私はヒロインが至高の漫画と答えます。
漫画のヒロインが可愛いのは基本だろ。
そんな漫画はいくらでもあるって?
いやいや、そうじゃないんですよ。
ラブコメ漫画じゃないのに、ここまでヒロインの可愛さが際立っているのが、地味に凄いんですよね。
分かりますかね?この感覚。
学園モノでありながらラブコメじゃない。
モブ感の強いクラスメイト達。
ヒロインただひとりにスポットライトがあたっている感じ。
ファンタジー×日常系漫画ってだけでも素晴らしいのに、そこにラブコメの強みだけが加わったら、いったいぜんたいどうなってしまうんだって話。
それに加えて、眞藤雅興先生の絵柄が世界観にマッチしすぎていて凄く良い!
あんまり聞こえは良くないですけど、モブ味のある絵柄好きなんですよね。
さすがにクラスメイトのギャルはちゃんと特徴的に描かれているけど、キーパーソンであるルリの親友とか母親までモブ顔で描かれているんですよ。
まぁ、学校生活という場においてはある意味リアル。
ルリのお母さんも社会人ですし、髪型や服装で個性を出していないのも当然といえば当然のこと。
ルリのお母さんの顔めっちゃ好きって思いながら読んでいるんだけど、読後から数日後に顔を思い出せないのは自分が歳を取ったからなのか、絵柄のせいなのかは分かりません。
最近は誰がヒロインなのか分からない。
サブキャラのほうが人気になりやすい風潮があるなかで、この圧倒的ヒロイン感は凄く魅力的でした。
ママキャラに魅力を感じる人におすすめ
ルリドラゴンがアニメ化しようもんなら、絶対ルリのお母さんのエッなイラストや漫画が量産されると思います。
それこそ『古見さんは、コミュ症です。』の古見秀子さんとか『宇崎ちゃんは遊びたい』の宇崎月さんとかみたいに、もうそっちをヒロインとして見る人も絶対でてきますよ。
ルリのために学校で頭を下げれるようなところも、一緒にゲームして楽しんでいるところも素敵ですし、なにより、ドラゴンとの間に子供を授かった経緯や事実は凄く気になるところです。
人間関係や自分自身の変化に対する心理描写が魅力
朝起きたら、頭にツノが生えていて、自分の父親が龍だと知らされて、とんでもない日常が始まるかと思いきや、普通に学校に行くし、視線は浴びるけどそれほどパニックにはならない。
てっきり、そういう世界線の話かと思いきや、現実と同じで龍は架空の生物らしい。
なんというか、すごくゆるい。
多分他の漫画だったら、1話目で黒スーツの人達が押しかけてきてますよ。
けれど、ルリドラゴンで描かれるのは母娘の家庭と学校生活が中心。
女子高生の日常からは逸脱せずに、ひとつの個性として捉えられているのは素敵でした。
もちろん、今後ファンタジー感が強くなっていく可能性も否めませんけど、物語の始まり方としては理想的だったと思います。
些細な失敗で落ち込む、記憶するのは自分だけ。
しかし、重大な出来事は瞬く間に拡散されて、コビりついて離れないのが学校や会社などの集団生活。
ルリは体質の変化で火を噴いてしまい、学校ではドラゴンだと周知の事実となってしまいます。
クラスメイトのポジティブな反応はもちろん。
個人的には、ルリが学校に行きたくないと嘆くのも、同級生から敬遠されたときの反応や言葉も印象的でした。
友達と喋る時間の楽しさと、学校に行きたい気持ちはイコールではない。
苦手と嫌いはイコールではないし、苦手なままでも仲良くはなれる。
他人が自分を怖がるのを理解しているし、許容している。
こういう言葉遊びみたいなニュアンスをキャラクターに落とし込んでいるのが結構好き。
そうなんですよね。
単純なように見えて、人間は複雑なんです。
ゆるっとした雰囲気のなかでも、繊細な心理描写を感じられるから、自分は好きになりました。
ファンタジー漫画が好きなあなたにはもちろん、日常系漫画を探しているあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】ルリドラゴン2巻の発売日
- Qルリドラゴン2巻の発売日はいつですか?
- A
2024年9月4日発売です。
【無料】ルリドラゴンを試し読みする方法
ルリドラゴンは集英社が運営している少年ジャンプ+で第4話まで無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画をいくつか紹介したいと思います。