自分は子供の頃、ゲームの制限時間もなければ、門限も特に設定されていませんでした。
それでも宿題はちゃんとやっていたし、基本的に19時以降に外出することも無い、我ながら真面目な少年時代を過ごしたと思います。
当然、男だからって理由もあるんですけど。
するな!と言われるとしたくなるカリギュラ効果が子供に与える影響って大きいと思うんですよ。
禁止された反動は大人になったときに帰ってきますから。
親のエゴじゃない?って感じる教育のひとつですよね。
さて、今回紹介するR15+じゃダメですか?は、両親の厳しい教育で娯楽を禁止されている女子高校生が、映画研究会に所属する男子に出会ったことで、少し大人の世界を知る映画レビュー漫画です。
刺激が強めなシーンに興味津々で超ピュアなヒロインも可愛いし、なにより映画レビューのクオリティが凄く高くて、想像以上に面白いラブコメ漫画でした。
R15+じゃダメですか?のあらすじ
【ネタバレ注意】R15+じゃダメですか?を読んだ感想
岸谷轟さんの作品
言葉のかけあいが面白いとちゃんと評価できるラブコメ漫画
他人が怒られている、恥をかく、失敗するシーンがもれなく苦手な自分は、ドラマや映画を観るのがもの凄く苦手なんですけど、会話の引き出しになる趣味なので、いつか克服したいと思っています。
歳を重ねるにつれてアニメを観続ける体力も無くなってきて、十代のうちに映画を観る習慣をつけておけばよかったなと少し後悔しています。
さて、本題のR15+じゃダメですか?は、ちょっと刺激の強い描写を期待して購読したわけなんですけど、ちゃんと面白くてビックリしました。
いや、何に驚いてるの?
って思った方もいるでしょう。
個人的な感覚でいえばラブコメ漫画って、可愛い女の子たちを拝むものであって、基本的に面白いという言葉で評価しないジャンルなんですよ。
僕らはみんな河合荘とかヲタクに恋は難しい。
僕の心はヤバイやつみたいに会話が面白い漫画は、年1作レベルでめったにありません。
ポップな絵柄で語られる映画レビューのクオリティが凄い
R15+じゃダメですか?のヒロインは、娯楽を禁止されているせいで超ピュアに育ち、周囲に置いていかれている焦り、このままでいいのかと不安に苛まれています。
そんなある日、映画研究会に所属する男子と出会ったことをきっかけに、高校生という子供と大人の中間に位置する時期から見れる、少しだけ刺激の強い映画を一緒に観ることに……。
ときに顔を赤らめたり、ときに目を背けたり。
それでも興味津々で映画に釘付けになるヒロインが超かわいいんですよね。
映画紹介につなげる導入部分も自然。
レビュー自体もコンパクトで分かりやすく伝えていました。
なにより、絵柄を変えているのがいいんですよね。
R15指定の作品をカートゥーンアニメ調でポップに表現していて、凄く興味をそそられます。
映研の先輩女子も、相手を舐めるとその人が観た映画が分かるという意味わからん、だから何だという能力を持っていて、ダル絡みがウラヤマケシカランのです。
こういう知的好奇心をくすぐられるヲタク系の漫画は、興味がなくても名前だけは知っているレベルのものが登場することが多いんですけど……。
R15+じゃダメですか?はゾンビーバーとか、ピアニストとか、映画を観ない自分からしたら『えっ、何それ?』レベルの割合が高くて、逆に面白かった。
ムフフな作品だと勘違いして購読しましたけど、そんなのどうでもよくなるくらい、別の方向性で魅力溢れる漫画でした。
【最新刊】R15+じゃダメですか?5巻の発売日
- QR15+じゃダメですか5巻の発売日はいつですか?
- A
2023年8月8日に発売予定です。