心霊映像とか好きでよくみるんですけど、やっぱり廃村が醸しだす雰囲気は最恐だと思います。
霊的なアレじゃなくて、そもそも山奥だし。
何年も人が住まなくなって街灯ひとつ無いとか、なんかあったら詰むってシチュエーションは強すぎますよね。
さて、今回紹介する落首村は、友人との楽しい旅行のはずが一転して、独自の風習を持つ小さな村へと迷い込んでしまうファンタジーホラー漫画。
服装を見てもらえばわかるようにキャラが強くてユーモアセンスもある物語の導入、中盤以降はしっかりとヒトコワを見せてくれるので、ハイクオリティな短編ホラー漫画でした。
落首村のあらすじ
【ネタバレ注意】落首村を読んだ感想
作者・張六郎さんが描いた漫画
キャラの強さとコミカルな言動が光る短編ホラー漫画
今日のこれ読んで寝ろ漫画紹介は落首村!
今まで自分はホラーって漫画とあんまり相性よくないんだよねーって思っていたし、実際そうなんですけど、あくまでそれは長編ストーリーの話で、短編漫画との親和性は抜群だよなって再認識しました。
恐怖にも鮮度があって、時間が経つと慣れちゃうんですよね。
なるべく短い冊数でスパッと物語を締めてくれると、完結してからも他人におすすめできる漫画になるのにと、読者としては思うんだけど、そういうわけにはいかないんでしょう。
落首村はタイトル通り因習村を描くホラー漫画です。
因習村ってなんぞやって話ですけど、分かりやすく言えば古いしきたりや悪い風習が残っていて、よそ者に対して排他的になっている村のこと。
犬鳴村とか牛首村とか樹海村とか有名ですよね。
自分は映画を観たこと無いので、実際はどうなのかわかりませんけど、おそらくそんな感じだと思います。
友達との楽しい旅行のはずが、山奥で迷子になってしまう。
電話を求めて辿り着いた小さな村が因習村だった。
首が取れた藁人形や石像、お地蔵様。
両手で首を抑える仕草をする村人たち。
そして、オチクビサマという信仰対象。
時間にして一泊の間で起こるホラーなので、濃密な恐怖体験を味わえます。
しかも、キャラが濃くてコミカルな言動が多い序盤に反して、中盤以降は一気にシリアスな雰囲気に持っていかれるので、物語の魅せ方がマジで上手だなって感心しました。
誰が描いているんだって思ったら、張六郎先生で納得。
自分のブログでは感想記事は書いていないんですけど、千年狐のギャグとシリアスの温度差エグいんですよね。
ホラー漫画入門としてこれ以上ない完璧な一冊
分類的にはヒトコワの話になるので、ホラーが好きな人や耐性がある人には正直あんまり怖く無いです。
それはそれとして、短編漫画としてのクオリティはめちゃくちゃ高い。
普通だったら3冊以上で物語が間延びしてもおかしくないところを、1冊で綺麗に物語をまとめています。
ゴスロリ服を身に纏う内気な少女は弱さと強さを魅せてくれるし、このキャラクターで長編漫画を描いてくれないかなって思わせるにはじゅうぶんすぎる輝きをはなっています。
過去の文献や事象から村についての考察パートは読みごたえがあるし、友達の身に危険が迫るシーンとか普通にゾクゾクしました。
ホラー漫画が好きなあなたにはもちろん、面白い短編漫画を探しているあなたに超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【無料】落首村を試し読みする方法
落首村はKADOKAWAが運営しているカドコミで前編まで無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画をいくつか紹介したいと思います。