読まなくなった漫画の整理、あなたはどうしていますか?
自分は今まで、売ったところで大した金額にならんだろうし面倒臭いから、資源回収に出していました。
ただ、これは出すタイミングを逃しやすく、いつまでたっても家から出すことができず、その間に新しい漫画が増えていく悪循環に陥りやすいんですよね。
なので、久々に30冊以上の漫画を買い取ってもらいに近所の古本屋に足を運んだらこれが500円近くになって、自分としてはラッキー!って思ったんですけど……。
なかには「これだけ大量に売っても500円以下か」って不満に感じる人も多いらしいんですよね。
そうなる原因はお店の問題以上に、自己査定が高すぎて提示された金額と大きく乖離することに問題があると考えます。
大前提として漫画の買取金額が安すぎることには同意しますが、甘すぎる自己査定で不満をぶつけられる店員さんも可哀想なので、正しい自己査定方法を教えたいと思います。
漫画の買取価格が高くなると勘違いする理由

新品での購入金額から逆算している
「この漫画、1冊700円くらいしたのに……」
って思う気持ちは、よく分かります。
でも、よく考えてみてください。
あなたが購入した瞬間に、その漫画は中古品なんです。
1回しか読んでいない、翌日に売ったとしても中古品なんです。
ここで、大事なのは店頭販売価格がいくらなのかって話。
500円くらいで販売されている漫画なら200円くらいの値段がついてもおかしくないですし、100円で投げ売りされている漫画なら1円すらつかなくてもおかしありません。
何が適正で、何が不当な価格なのか正しく認識するためには、店頭販売価格からの逆算は重要です。
傷や汚れに対する自己査定が甘すぎる
「目立った傷も汚れもほとんどないのに……」
これもSNSでよく見る不満のひとつですよね。
実物を見ないことには何とも言えないんですけど、中古の漫画を買う側の心理としては傷や汚れなんてひとつでもあったら買う気は失せますし、日焼けも無いほうがいいに決まっています。
ここを甘くしてしまうと、お店側は不良在庫を大量に抱えることになるので、そのほとんどという言葉に隠された傷や汚れを厳しく査定されるのは当然と言えます。
全巻一律同じ金額で計算している
「全20巻セットで4000円で売ってるなら、1冊あたり200円くらいか」
メルカリやヤフオクなどで取引をしていると、こういう思考になりがちなんですけど、実際に値段がつくのは15巻以降が8割で、それ以前はおまけ+全巻ボーナスみたいなものなんですよ。
なんでそういう計算になるかって言われたら、これもお店視点でどれだけ売りさばけるかって話になるんですけど、簡単に言えば古い漫画ほど不良在庫になりやすいから。
立ち読みされる間に傷つき、汚れていく。
でも、場所だけは取るからいずれか処分する存在に。
それがわかっている漫画にいくら払えるかって話なんですよ。
アニメ化による高価買取は期間限定
「この前、アニメ化されてたのに……」
アニメ化で話題になっていた漫画が高く買い取ってくれそうって考えはわかりますけど、それもアニメが放送されている高価買取期間ならっていう一時的なものなんです。
なぜかというと、3ヶ月ごとにアニメ化作品は増え続けていくうえに、アニメ化されたということはそれだけ世の中に流通していて、古本屋にも持ち込まれるということなんですよね。
何冊売ったかは店側には関係のない話
「ダンボール3箱分売って、1000円だった」
これも購入金額を考えると、残念に思う気持ちは痛いほどわかるんですけど、先ほどから述べているように売りさばける漫画じゃないと、棚の場所を取り続ける不良在庫になってしまうんですよ。
処分するにも人件費も労力もかかる。
ですから、比較的売りやすい全巻揃っている状態での買取が推奨されるんですよね。
漫画の買取価格を高くするには?

ここまでは漫画の買取価格が安くなるのは当然なんだよ的な夢の無い話をしてきましたが、じゃあここからは漫画の買取価格を高くするためにはどうするかという話をしていきましょう。
最初から売るつもりで購読して保管する
漫画の買取価格が下がる原因である傷・汚れ・日焼け。
これは、ネット買取の査定だけでなく、メルカリなどの個人取引でもマイナス評価の原因です。
いらなくなった漫画を売るのではなく、高く売れるタイミングまで保管しておく意識が大切です。
バラで売るなら3巻までに見切りをつける
これは絶対ってわけじゃないんですけど、最新刊から2巻前くらいまでは値段がつく感覚があるので、面白くないと思った漫画は早々に見切りをつけるのが吉ですよ。
売る冊数は多いのに値段がつかない原因のほとんどは、途中で買うのをやめたばら売りの漫画たちだと思うので、3巻くらいで合わないなら手放すタイミングです。
現在進行形でメディア化されている漫画
先述したように、高価買取強化期間みたいなキャンペーンがくるのが、アニメやドラマ・映画化されている期間なので、売る気があるならそのタイミングを逃さないようにしましょう。
プレ値が付いているコレクター向けの漫画
いわゆるヴィンテージコミックというやつですね。
何十年も昔の漫画とか、もう絶版になっていて希少価値がある漫画は高額で取引されます。
ただ、これに関しては古本屋や漫画買取サービスの利用は絶対におすすめしません。
古くて汚いという理由で足元を見られる可能性がありますし、メルカリやヤフオクなどで、その漫画の価値を理解している人と個人的に取引をした方がいいと思います。
漫画の買取サービスを利用する心構え

ここまで、店側視点で買取価格が低くなる理由について書きました。
私はこういう買取サービスを利用するときは、捨てるつもりでちょっとしたリターンがあればいいな~くらいのテンション感で利用しています。
そうはいっても、買いたたかれるのが気に食わないって意見もその通りで、その感情は正しいですよ。
ですから先述したように、最初から売るつもりで綺麗に保管しておいて『初版帯付き』や『全巻セット』などの漫画好きが少し高くても買ってくれそうなものは、メルカリやヤフオクなどの個人取引を推奨します。
高く売れるビジョンがあるものは、手間暇かけて自分で売ったほうがいいですよ。


まとめ
などなど、上記を含む色々な話を書きましたけれども、まとめるとこんな感じになります。
高くなる理由が自分で分かっている漫画は個人取引で、捨てるつもりで値段がつけばラッキーくらいの漫画は買取サービスを利用しましょう!