相手の欠点が可愛らしく感じるのは、恋人になる前限定の感情で、想像と現実は違いますよね。
誰しもが自分の欠点をうまく隠して生きています。
格好つけているのではなく、動物の生存戦略としては当然のことでしょう。
しかし、恋人が出来たところで、その戦略は役目を果たし終えてしまいます。
相手に甘える・気を許した姿は恋人だけの特権。
本当の自分をさらけ出すといえば、聞こえはいいでしょう。
しかし、緊張感を忘れたその先にあるのは、恋が冷める瞬間です。
さて、今回紹介する霧尾ファンクラブは、同じクラスの霧尾くんを好きな者同士、いわゆるライバル関係の二人が、遠くでどうしようもない恋バナを繰り広げるラブコメ漫画。
目が合ったと勘違いするだけにとどまらず、私のこと好きなんじゃねって錯覚するガールズトークとその表情が面白い漫画でした。
霧尾ファンクラブのあらすじ
【ネタバレ注意】霧尾ファンクラブを読んだ感想
著者・地球のお魚ぽんちゃんの漫画
変顔が描かれる笑い成分強めのラブコメ漫画
タイトルを見てハーレムラブコメか……。
と敬遠していたあなたに朗報です。
この漫画はコメディが主体のラブコメ漫画なんです。
霧尾ファンクラブというタイトルから、あなたはどんな物語を想像しますか?
自分はてっきり、イケメン主人公・霧尾くんの知らないところで、謎のファンクラブが出来ていて……みたいな物語を想像していました。
腐女子の妄想に巻き込まれる霧尾くん。
女子の中で、勝手に暗黙の了解みたいなルールをつくられて、逆に嫌われていると勘違いしてしまう。
自分はそういう漫画を想像していました。
でもね、実際に読んでみたら斜め上を行く面白いラブコメ漫画でビックリしましたよ。
変顔のあるコメディ漫画は読んでいて凄く楽しい。
表情が豊かである何よりの証明ですしね。
霧尾くんのことが好きなクラスメイトの女子ふたり。
友人であり、ライバルでもある彼女たちの恋バナが自己中心的でイカレてるんです。
しかも、どちらも霧尾くんの友人ポジションですらなく、ただのクラスメイトなのが会話のヤバさを際立たせています。
おならが爆音だったらどうする?って質問もおかしいけど、どこにいても近くに感じれて最高!って肯定するのも、馬鹿らしくて好きなんですよね。
二人ともそんな会話しとる場合じゃないって。
もっと距離を深めるように頑張らないとって読者に思わせるんですけど……。
霧尾くん視点はちゃんと二人を認識しているのが意味深で、今後の展開に期待できます。
霧尾くんの顔を描かない斬新さも魅力
ラブコメなのに、相手の顔が描かれない。
タイトルを霧尾くんの顔にかぶせているのは、ガールズトークがメインの物語だからなのか。
って自己完結してたら、1巻の最後まで霧尾くんの顔は描かれませんでした。
え?マジでそんなことある?って自分も驚きました。
告白に合わせて描かれるとしたらオシャレな演出ですよね。
なんなら、このまま最後まで描かれなくても、それはそれで唯一無二の漫画になりますし。
霧尾ファンクラブには濃厚なコメディと、それに負けない恋愛面の魅力がありました。
なぜ二人は霧尾くんのことを好きになったのか?
どういうタイミングでライバルだと気づいたのか?
霧尾くんの意中の相手は誰なのか……?
ラブコメ漫画が好きな人におすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください。
【最新刊】霧尾ファンクラブ4巻の発売日
- Q霧尾ファンクラブ4巻の発売日はいつですか?
- A
2024年4月18日発売予定です。