私は漫画紹介ブログを運営して数年になりますけど、この漫画はハズレだったなってガッカリすることは時が経つにつれて減っていき、今では当たりを引き続けている気がします。
コロナ禍以降、自宅で過ごす時間が増えたことによるマンガやアニメの人気は高まり需要は増えたものの、物価高の影響でジャンプコミックスが600円間近と価格も高騰しています。
ワンコインで購読できた時代が懐かしいですよね。
残念ながら、マンガは気軽に楽しめる趣味とは言えなくなりつつあります。
1冊の価格は安くても、シリーズ完結まで読もうとすると5冊で約3千円~、10冊で約6千円~とじわじわと財布にダメージを与えてきて、馬鹿にならない出費になるんですよ。
漫画を買って後悔したくない気持ち、私はよくわかります。
さて、そんなあなたに、漫画紹介ブログを運営している私がどうやって当たりを引き続けているのかマンガ選びのコツや、重要な考え方を伝授したいと思います!
一番重要なのはあなたが面白そうと感じたかどうか、その感覚が鍵になりますよ。
【盲点】面白い漫画を探そうとするから失敗するって話
「今日、ご飯どうする?」
「美味しいものが食べたい!」
「……いや、だから何が食べたいの?」
「美味しければなんでもいい!」
「……。」
面白い漫画を探すってのはつまりこういうことなんですよ。
実は面白いって抽象的な言葉で、言葉足らずなのが分かると思います。
マンガ好きのあなたも「面白い漫画、教えてよ」とか「おすすめの漫画ってなんかある?」って聞かれた経験あると思うんですけど、これの解答ってめっちゃ困りませんでしたか?
普段は何気なくSNSで○○めっちゃ面白かった!って呟いているのに、いざ面白い漫画と聞かれたら、面白い漫画?面白いって一体なんだ……ってバグりませんでしたか?
キャラが格好いい・可愛い漫画
絵は下手だけどストーリーが良い漫画
逆にストーリーは普通だけど高画力で読んでいて楽しい漫画。
つまらないけど、高評価されやすいテーマの漫画。
マイナーだけどクセが強くて好きな漫画etc.
面白いとは違う感覚になる漫画ってめちゃくちゃあるんですよ。
紹介する側になると気づくんですけど、漫画における面白いって他に誉め言葉が見つからないくらい最大級の賛辞で、一撃必殺の言葉なんです。
でも、雑に使える便利な言葉であることもまた事実。
そこら辺の乖離で漫画の評価って難しくなるんですよね。
たまにSNSでおすすめの漫画を募集している人がいますけど、すでにアニメ化されている超S級タイトルとか、既刊何十巻のロングセラーとか、趣味全開の超マニアックな作品とか、購読する気になる漫画って意外とおすすめされないものですよ。
それは私みたいなブログ運営者も同じで、本当に面白い漫画を紹介しようとすると「それもうアニメでみた」ってなるやつか「マニアックすぎる……」って両極端の漫画ばかりになるので、ググっても参考にならないんですよね。
まずは、あなたがどういう漫画が好きで、読みたいのかを具体的にすることから始めましょう。
ポジティブな言葉でネガティブな漫画は推奨できない
令和に超人気になった漫画といえば鬼滅の刃や呪術廻戦、チェンソーマンなどが挙げられます。
鬼滅はともかくとして、じゃあ呪術廻戦やチェンソーマンを友達や家族に面白いよって紹介できますかって話で、私は敵味方関係なく死にまくるネガティブな漫画を面白いっていうポジティブな言葉でおすすめするのはけっこう難しいと感じてしまいます。
今、あなたの頭のなかで思い浮かべた呪術廻戦やチェンソーマンはアニメでしたか?
これもけっこう罠で、アニメと漫画の評価って同じではありません。
派手な戦闘描写もBGMも声優の名演技も無い、モノクロの世界における残酷な描写ってとても冷たくて、悲しくて、苦しいので、それを面白いとは言いづらいんですよね。
もちろん、上記の作品の凄さや魅力は理解していますよ。
でも、面白い漫画で絞って検索をかけると、ダークな世界観や大人向けのテーマの読み応えのある漫画がはじかれやすいので、面白いって言葉で漫画を探すのは推奨しません。
キャラデザが魅力的=面白いではない
それに付随する話になるんですけど、ラブコメ漫画もまた面白いって紹介するのが難しいジャンルのひとつで、キャラが可愛くて魅力的=面白いとはならないんですよ。
もちろん、僕らはみんな河合荘とかヲタクに恋は難しいとか月刊少女野崎くんみたいに、コメディ要素が強めで面白い漫画はあるんですけど、そんなS級タイトルはごく稀です。
私は学生の頃からラブコメ漫画をこよなく愛してきましたけれども、大人になってヒロインの年齢を超えてしまってからというものの、楽しめなくなりつつあります。
代わりに大人の関係が描かれる恋愛漫画とかに好みがスライドしたんですけど、それもまた面白いという言葉では紹介しづらいんですよね。
そう考えると、面白いって言葉で漫画を探すとごく一部しか出てこないので、得策ではないよって個人の意見をつらつらと書かせていただきました。
【表紙買い推奨】面白そう!って第一印象が重要って話
ここからは、当たりを引く確率が高い漫画の探し方や購読方法について紹介します。
まず、結論から申し上げますと、表紙買い一択です。
本屋で手に取る、電子書籍でクリックしてそのページに飛ぶ。
その無意識の行動は今までの読書歴に基づいた行動で、誰かの言葉よりもまず信用してください。
ジャンルなのか、絵柄なのか、タイトルなのか、作者なのか、好奇心をくすぐられる何かがあったのが重要で、それは読んだ結果普通だったとしても好印象寄りで着地させてくれます。
要は面白そうって感覚は調味料なんですよ。
寿司における醤油や、エビフライにタルタルソースみたいなもの。
マックのポテトで塩が全然かかってなかったらどう思うかって話で、それくらい大切なんです。
試し読みは絵柄や画力の把握に役立てる
自分はSNSでたくさんのマンガ好きをフォローしているので、どういう漫画が発売されているのかを事前に把握して本屋に行ったり、漫画の発売日を載せているサイトで気になった表紙をクリックして電子書籍で読んだりしています。
表紙買いというと、何の情報も調べずに行き当たりばったりで購読しているイメージを持たれるかもしれませんけど、試し読みは大事ですよ。
自分は面倒臭いので全然しませんけど、装丁だけめっちゃ手が込んでいるけど中身はスカスカな漫画とか、静止画イラストは上手だけど漫画の絵としては下手な漫画を避けれるので、試し読みはして損はしないと思います。
ただ、試し読みをして面白いかどうか判断できるか問われたら微妙。
漫画って1話目は面白いけど2話目は微妙。
1巻は面白いけど、2巻は微妙だけど、3巻は面白い。
アニメ化までされたけど、途中から微妙。
めっちゃ面白かったのに、最終話におかしくなった。
とか、漫画って完結する瞬間まで評価が確定しないので、参考程度にするのがちょうどいいですよ。
マンガ賞やアニメ化などの情報は参考程度
これも参考程度にするのがちょうどいいもので、所詮は他人の評価なんですよ。
世間では何が流行っているのか、どんな漫画が発売されているのかを知るにはちょうどいいんですけど、どっかの誰かが面白いって言ったところであなたに当てはまるがどうかは別の話。
とはいえ、ランキングをざーっとみて面白そうって思った漫画を表紙買いするのには使えるし、一定数の評価を得ている安心感は購読材料になるので、都合のいい情報だけを使いましょう。
欲しいものリストを活用する
私は『絶対面白いじゃん、これ!』って、その日に絶対に読む漫画は表紙買いします。
で、気にはなったけど即日読みたいわけじゃないor他に購入する漫画が多数などの金銭的理由で、少しでも迷った漫画は、とりあえずAmazonの欲しいものリストにつっこんでおきます。
焼肉の気分の日に寿司を食べても「美味しいけど……」ってなっちゃうので、読みたいと思ったタイミングで読むのは大切ですよ。
それから、欲しいものリストに入れておけばタイトルを忘れることはありませんし、タイムセールやポイント還元などの、お得気分を味わえるのでうまく活用するのをおすすめします。
【中辛】個人的に購読を渋ってしまう漫画の特徴
ここまでは、あなたの直感を信じて表紙買いしなさい的なことを書いてきましたけども、AmazonのレビューやSNSでの意見を取り入れた方がいい漫画の特徴も紹介しておきます。
あくまで個人の意見で好みの話で、好きな漫画を読みなさいと念押しはしておきますよ。
なろう系などネット小説原作の漫画
これはあなたも納得のそれはそうって感じじゃないですか?
自分は異世界転生漫画はテンプレを楽しむものだと思っていますし、読んでいて普通に楽しめるんですけど、ファンタジー=異世界転生って印象になってしまったくらい数が多すぎます。
異世界転生漫画の有象無象と面白い漫画の違いはただひとつ、画力。
画力のある作家がついている漫画がもれなくストーリーも面白い。
表紙買いと一番相性がいいジャンルは異世界転生とも言えます。
息苦しさを描く系の女性向け漫画
先述したようにネガティブな漫画を面白いとは感じにくいって話に付随するもので、社会人女性の難アリの恋愛模様や社会での息苦しさを描く系の漫画は、正直ひとつ読めば十分って感じ。
異世界転生が男性に都合がいいように描かれているように、社会人女性が主人公の漫画は女性の共感を得れるようなストーリーになっているので、自分は門前払いされている感覚なんですよ。
メディア化やマンガ賞で話題になっていて、気になる漫画があれば……って感じですね。
比較対象が強すぎてつまらないと感じやすいスポーツ漫画
個人的に一番ギャンブル率が高いと思うのがスポーツ漫画。
まず、自分が経験していたor好きなスポーツには読む目が異常に厳しくなりますので、私は超次元サッカー漫画が好きじゃないですし、精神論を振りかざすサッカー漫画も嫌いです。
で、このスポーツはこれ!みたいな漫画が出来ちゃうと、新連載の漫画が出てきても比較対象が強すぎて打ち切られる印象があるんですよね。
バレーボールだったハイキュー!!で、バスケだったらスラムダンクで、アメフトだったらアイシールド21みたいな、なぜか各スポーツに枠がひとつしか存在していない感覚があるんですよ。
それに早期完結or長期連載になるイメージがあって、どっちにしても財布の紐が固くなります。
登場人物全員誰かに迷惑をかけているヤンキー漫画
ヤンキー漫画も一種のなろう系みたいなものなんですよね。
リアリティとか余計なことを考える大人になると素直に楽しめないのがヤンキー漫画で、やはり不良に授業妨害などの迷惑をかけられた経験とか思い出すと、うーんってなるんですよ。
他のバトル漫画だとリアリティなんて無粋なことは思い浮かばないんですけど、なぜかヤンキー漫画だとこの子たちもまだお小遣いもらってるのかな?とか、余計なことばっかり考えるようになったので、購読を渋るようになってしまいました。
まとめ
面白い漫画の探し方講座と銘打って記事を書きましたけども、まとめると上記のような感じです。
必ずしも世間的に評価が高い漫画=面白い漫画ではありません。
あなたにとって面白い漫画を探すには、あなたの読書歴と直感をまず信じましょう。
面白そうという好奇心は最高の調味料になってくれるはずです!
マンガ賞やSNSなどの情報をつまみながら、最後に漫画を紹介している『ゴマシェルフ』のことも定期的にのぞいてみてください、これからもお願いします!