広告に対して好きも嫌いも、良いも悪いも特に思うことは無いんですけど、自分が唯一、あれは最高だなって脳裏に思い浮かべるのは永谷園のお茶漬けのCM。
俳優さんがお茶漬けをがっつく超シンプルな内容なんですけど、めちゃくちゃ食欲をそそるんですよ。
メッセージ性や奇をてらうことを意識しすぎて、最後まで何のCMか分からないヤツより、全然記憶に残っています。
さて、今回紹介するゾワワの神様は、広告代理店にコピーライターとして入社した主人公が、モノづくりの現場で強者たちにもまれながら成長してくお仕事漫画です。
こういう作品は説教臭くなりがちなんですけど、言葉を扱う職業を描いているだけあって、怒ったり叱ったりするのではなく、伝える・教えるが成立しているお仕事漫画でした。
ゾワワの神様のあらすじ
【ネタバレ注意】ゾワワの神様を読んだ感想
著者・うえはらけいたが描いた漫画
説教に嫌味が少なくて言葉に重みを感じれるお仕事漫画
自分は怒るのも、怒られるのも嫌いです。
まぁ、説教されるのが好きっていう変わり者はそうそういないとは思いますけど、怒られてもミスは取り消せませんし、言われるまでもなく絶望するほど反省しますからね。
あなたのためを思ってとか。
あなたに期待しているからとか。
絶対、怒りで我を忘れた自分を正当化するための後付けじゃないですか。
怒る人のほうが実は優しい理論とか、マジで謎。
そういう思考で生きてきたから、怒るって難しいんですよ。
相手がミスに気付いているか確認するために、指摘する確認作業はもちろん必要だと思います。
声を荒げるのではなく、具体的にどうするべきかを伝えるべきなのに、怒鳴るだけで終わってグループ全体の雰囲気を悪くする人ってけっこういますよね。
社会人が主人公の作品は雰囲気が重くて堅くなったり、説得力に欠ける描写があると読む気が失せたり、けっこう難しい印象が強い題材です。
でも、ゾワワの神様は言葉を扱う仕事を描いているだけあって、説教に嫌味が少ないんですよ。
コピーライターは簡潔になおかつ強い印象を与えないといけないクリエイティブな職業ですから、言葉の重みや深みを感じられるので、スッと頭に入ってきます。
仕事との向き合い方を学べる若者向けの漫画
自分が希望していた仕事・配属先ではなかった。
でも、入社した以上、頑張らないといけない。
これはもう仕事あるあるですよね。
そんな中、いきなりクリエイティブな仕事をまかされるわけですから、まぁしんどいと思います。
世の中にはありとあらゆる広告が溢れていて、それはプロの手によってつくられたものです。
しかし、そのターゲットである一般消費者の私たちに響く広告がどれだけあるかと問われれば、ほとんどありませんよね。
それでも、頭の中に浮かぶアイデアをひねり出して、キャッチコピーを無限に生み出さないといけないわけですから、コピーライターという仕事の大変さを理解できます。
言葉は万能ではない、想像力が足りていないという否定。
他者との比較に、センスという大きな壁。
自分の作品が良く見えるのはほとんど勘違いだけど、自分の作品を信じれないで誰の心に響くのかという矛盾を経て、コピーライターとして成長していくわけです。
失敗を正しい方向に導いてくれる上司や先輩たちが、プロって感じで本当にカッコよくて素敵でした。
まぁ、自分はブログを細々と続けているだけで、別にクリエイティブな仕事に就いているわけじゃないんですけど、言葉との向き合い方は本当に参考になりました。
万人受けするかと聞かれれば正直微妙なところ。
ただ、これから社会人になる方や、コピーライターなどのクリエイティブな職業を目指している若者は読んで損はないと思います。
1巻完結の短編漫画を探している方やお仕事漫画が好きなあなたにおすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】ゾワワの神様2巻の発売日
- Qゾワワの神様2巻の発売日はいつですか?
- A
おそらく短編集扱いで完結だと思いますが、続編が発売されるなら追記したいと思います。
【無料】ゾワワの神様を試し読みする方法
ゾワワの神様はうえはらけいたさんのnoteで第5話まで無料で読めますよ!