悩みの9割は人間関係と言われるように、一回こじれるとなかなか修復するのが難しいんですよね。
大人になれば辞めるという切り札を使えるわけですけども、子供のうちにおいそれと使えるものじゃないので、何事もなく青春を謳歌できた人は、とても幸運だと思います。
さて、今回紹介するふつうの軽音部は、ギター初心者のヒロインが高校入学を機に軽音部に入部してバンド活動を始める、リアルな人間ドラマがコミカルに描かれる青春音楽漫画。
モテたい一心で入部した人間が段々と減っていたり、恋愛トラブルでバンドが解散したり、解像度の高い学生生活のなかにエネルギッシュな音楽描写がある素晴らしい青春漫画でした!
ふつうの軽音部のあらすじ
【ネタバレ注意】ふつうの軽音部を読んだ感想
作画担当・出内テツオが描いた漫画
格好いいだけじゃなくてちゃんと面白い音楽漫画
正直、音楽漫画はうっすらと苦手なジャンルなんですよ。
一番以外無意味みたいなレベルで、強烈な才能や人間ドラマが描かれる印象が強いので、デフォルトで毎日疲れている自分はなかなか読みたいと思えるジャンルじゃないんですよね。
かといって、けいおん!やぼざろみたいなきらら系は、アニメならいいんですけど、漫画で楽しめるかと言われたら微妙なところで、最近は大人になっちまったなってしみじみ思います。
え?ふつうの軽音部は違うのかって?
それが、今まで読んだことのないタイプの音楽漫画だったので、本当に驚きました。
近いところで言えば、やはり軽音ブームという社会現象を引き起こした本家大元のけいおん!なんだと思います。
自分は原作漫画を読んでいないアニメ勢なので詳しいアレは分かんないんですけど、プロを目指しているわけではない、ただ音楽が好きな学生の部活動を描いている点では雰囲気が似ていますよね。
音楽が中心なのか、日常のなかに音楽があるのか。
多くの漫画は前者なんですけど、ふつうの軽音部は後者なんです。
まぁ、学生生活って全国大会を目指しているとかじゃない限り、普通は勉強している時間のほうが長くて、平日の部活はオマケ程度になるじゃないですか?
友達と遊んだり、恋人ができたり。
部活以外の時間が青春を育むといっても過言ではありません。
ふつうの軽音部はそこの人間ドラマが濃密かつ、コミカルに描かれていて本当に面白いんです!
恋愛感情が周囲を巻き込んで人間関係がぶっ壊れていく様子とか、けっこうドロドロしてんだけど、それがまたリアルというかなんというか……。
モテたい一心で軽音部に入部したような薄い人間がだんだんと減っていくのも想像に難くないですよね。
刹那的な音楽描写に心を奪われる
ようは、ふつうの軽音部はキャラクターや会話そのものが面白いって話なんだけど、音楽描写がおざなりになっているのかと言われたら、まったくそうじゃないってのが凄いんですよ。
本作の主人公にしてヒロイン・鳩野ちひろが、人目に隠れてのりのりで歌っている描写なんて、一度見たら忘れれないくらいインパクトが強くて、一瞬で好きになってしまいました。
洋楽かぶれになりがちな年頃に邦楽ロックを愛しているのもいいし、作中で登場する音楽を読後に聴いてみるのも楽しいですよ。
バンド活動はおろか、楽器自体初心者のヒロインがどのように成長していくのかとても楽しみです!
音楽漫画を探しているあなたにはもちろん、学園コメディが好きなあなたにも超おすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】ふつうの軽音部4巻の発売日
- Qふつうの軽音部4巻の発売日はいつですか?
- A
2024年11月1日発売予定です。
【無料】ふつうの軽音部を試し読みする方法
ふつうの軽音部は集英社が運営している少年ジャンプ+で第8話まで無料で読めますよ!
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画をいくつか紹介したいと思います。