この記事は2025年5月19日に発売されたSF漫画『COSMOS第6巻』のネタバレ注意な感想です。
第5巻ではパイド・バイパーのアジトに突入する緊迫した展開となりましたけれども、COSMOS第6巻では穂村の初めての顧客であるアムリとイムリの双子姉妹の終活をサポートする、斬新かつしんみりするエピソードが描かれています。
COSMOS6巻のあらすじ
穂村の初めての顧客・アムリとイムリの双子姉妹に呼ばれ、介護保険のオプション相談を受ける水森と穂村。
しかし、それは…宇宙でも珍しい「時間が経つにつれて若返る」
2人の“終活”をサポートする仕事でもあってーーー
“エモーショナル×親愛”の心に響く、新SFドラマ…第6巻!!
【ネタバレ注意】COSMOS第6巻を読んだ感想
COSMOS第6巻は何話まで?
COSMOS第6巻は『FILE21:幼化現象①』から『FILE24:喰えない男①』まで描かれています。
成長の概念が逆転している宇宙人の終活
マンガ大賞2025は第8位だったらしいですね。
私はランクインしたマンガを全部読んでいるわけじゃありませんし、二次ノミネートにランクインした時点で横並びですごいって思うので、数字にとやかく思うことはありません。
ただ、ノミネート時点でもしもこの巻が含まれていたら、もう少し順位が上だったのかなって、ちょっぴり思うくらいCOSMOS第6巻のアムリとイムリの双子姉妹のエピソードは印象的でした。
穂村の初仕事の顧客だったという双子姉妹の依頼は、介護保険のオプションサービス。
待ち合わせの動物園に現れたのは、20代半ばから後半にみえるお姉さんと、小学生低学年の娘さんの美しい母娘かと思えば、二人は双子の姉妹というから驚きました。
穂村が言うには、彼女たちパドクラール星人は宇宙でも珍しい、成長の過程が逆転した種族。
姉のアムリはわずか2週間でイムリと似たような容姿から、小学生低学年レベルまで幼化してしまったとのことで、もう残された時間が少ないと当人たちは覚悟しています。
ただ、パドクラール星人にとって幼化はおめでたいことらしく、地球人が老化や死に恐怖するのとは全く違う死生観の描かれ方をしていて、純粋にすごいなと思いました。
アムリとイムリの姉妹は、花園あいというペンネームで活動している、彼女たちが描いている銀河の一滴は最新刊が93巻までのぼる歴史に名を刻むレベルのマンガ家。
そんな二人が刻一刻と時間が迫る中で最終回を描き上げようと、命を燃やしています。
幼化の行き着く先は、細胞のひとつになって消滅。
突然のキャラエンドも悲しいですけど、最期がわかっているエピソードもなかなかこみあげてくるものがありますね……。
サニー・アルトマンと蟹しか食えない男
COSMOS第6巻のFILE24:喰えない男①からは、アメリカワシントン支局のコスモス調査員の新キャラ、サニー・アルトマンが登場します。
空港への出迎えに砂噛先輩がわざわざ水森を同行させたり、水森も『嘘の臭いしかしねーな……この人』ってなるほど、のらりくらりとした雰囲気の人物でまさに喰えない男って感じ。
自分はBLEACHの京楽隊長みたいなイケおじっぽい雰囲気のキャラ好きなんで、アルトマンが一時的な登場じゃなくて定着してくれると嬉しいんですけど、それは今後の展開次第か……。
そんなアルトマンが日本に来た理由はもちろん仕事。
彼が追いかけているのはアルメルダ星人の両替商、レビ・ドゥルゲゲで、ギャングとひと悶着を起こした危険人物が日本に来てしまったらしい。
このドゥルゲゲもアルトマンと同様に喰えない男感があって自分好みのキャラデザなんですけど、どうやら蟹しか食べれない体質が故に悪事を働いているだけで、生粋の悪では無さそうです。
なんやかんやあってコスモス職員になるルートとかあったら嬉しいですけど、はてさてギャングとのアレコレがどう解決するのかはまた次回とのことで楽しみに待ちましょう。
【最新刊】COSMOS第7巻の発売日
- QCOSMOS第7巻の発売日はいつですか?
- A
発売間隔から予想すると、2025年9月以降になると思います。