めっちゃ面白い先生がいたら勉強が好きになっていたかと問われると、まぁそんなわけって感じですよね。
Youtubeのコメント欄とかにそんなことを言ってる大人がたまにいますけど、勉強しなかった言い訳に先生が使われているのを見ると、教師って大変だなーって心の底から同情します。
さて、今回紹介するほしとんでは、行けそうな大学がほとんどなかったという無気力状態で芸術学部に進学した主人公が、個性的なメンツが集まる俳句ゼミに入ってしまい、ゼロから学んでいくことになる本格的な俳句漫画。
クセが強いキャラと一緒に俳句とはなんぞやという状態から一緒に学べる、まだまだ数が少ない文学・文芸というジャンルを描く漫画において、俳句といえばコレと言える良作漫画でした!
ほしとんでのあらすじ
【ネタバレ注意】ほしとんでを読んだ感想
作者・本田さんが描いている漫画
ほしとんでの作者・本田さんは、2018年10月にアニメ化されたガイコツ書店員本田さんや、病める惑星より愛をこめてを描いています。
ゼロから俳句の楽しさと難しさを知っていく漫画
「文芸学って1年のゼミ学校が勝手に決めてんだよね。行きたい小説ゼミ入れた?」
「うん、えーと…俳句ゼミ入ってた」
ほしとんでの主人公・尾崎流星は、趣味の文章表現を続けていたら、行けそうな進学先が八島大学芸術学部の文芸学専攻しかなかったという、なんとも無気力そうな青年。
そんな彼の友人である戎原航太郎は芸能一家出身でありながら、自身もモデル・俳優活動をしている有名人で、映画学専攻という、なんともアンバランスなふたりの会話から物語が始まります。
大学って自分が受験した分野だけの勉強をすると思っていたら、単位のために興味の無い授業も受けないといけないんですよね。
流星にとって俳句ゼミがまさにそれ。
俳句ゼミに入ったメンツは個性的な人物ばかりで、2018年にアニメ化された本田先生の漫画『ガイコツ書店員本田さん』のクセの強さを思い出させます。
漫画ヲタクの寺田春信、チェコと日本のハーフというレンカ・グロシュコヴァー、脳内用語がネットに支配された文学少女の川上薺や、赤ちゃん連れの母親・井上みどり。
そして講師の坂本十三は「俳句は難しい。上手いからってモテることもないし、本は売れないし。でも知ると結構楽しいよ」と笑みを浮かべる個性的だけど魅力のある人物なんです。
本田先生はとにかく癖の強いキャラクターと表情を描くのが上手で、真面目に俳句の説明をしている描写と、ギャグパートが両立しているのが、本当に不思議でなりませんよ。
面白い授業を聞いている感覚になる漫画
やっぱりね、知見を広げるのって楽しいんですよ。
自分が実際にするかどうかは別としてね。
珍しい魚を捌いたり、心霊スポットに行ったり、廃墟探索したり。
高圧洗浄機で汚れを落とす動画とか、みているだけで面白いですからね。
ほしとんでにも知的好奇心をくすぐる一面があって、まるで一緒に俳句の授業を受けている感覚になって読んでいて楽しい漫画でした。
もちろん芸術分野だから、発表とか講評とか胃が痛くなるような描写はあるけど、それも他の作品に比べればだいぶマイルドに抑えられているので、本当に読みやすい漫画でした。
流星の淡々とした表情や俳句ゼミのリアクションは面白くて、個人的に「今日は迷惑かけちまったなの顔」という一コマはツボに入りました。
知的好奇心をくすぐられる漫画が好きなあなたにはもちろん、5巻以内で読める面白い完結漫画を探しているあなたにおすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】ほしとんで5巻の発売日【完結】
- Qほしとんで5巻の発売日はいつですか?
- A
2021年8月12日に発売されました。
【無料】ほしとんでを試し読みする方法
ほしとんではLINEマンガのレーベル・ジーンLINEで連載されていたので、第2話前編まで無料で試し読みできますよ。
最後にこれを読んだことがあるなら相性がいいよ!って漫画をいくつか紹介したいと思います。