誰もが通る人生の岐路といえば受験。
大学と比べて、目標や夢を持っている人が多い印象がある専門学校。
この記事では、その中でもアニメやイラスト系専門学校の日常を描くラブコメディ漫画『SA07』の感想や魅力を紹介したいと思う。
専門学校とはまた珍しい…
設定として多いのが高校生・大学生・社会人ですからね。
しかも漫画家やアニメーター・イラストレーターを目指す専門学校という……プロになる前を描くことで同じアニメ制作系の漫画との差別化に成功しています。
SA07のあらすじ
ネタバレ注意!SA07を読んだ感想
作者・津留崎優が描いた漫画
専門学校という顔とラブコメという伏兵
特殊な環境というものは、確かに興味がひかれるものの、それはただの入り口に過ぎなくて、SA07の面白さはアニメ・イラスト制作といった専門性やスキルといった類ではなく、キャラクターの掛け合いにあった。
本作の主人公・茉愛のイラストレーターを目指すきっかけであり原点は、子供の頃にアニメの模写をしたらみんなが喜んでくれたから…と聞けば、ピュアな心の持ち主に感じるかもしれないが、実際はみんなにちやほやされたいオタサーの姫気質な馬鹿である。
とはいえ茉愛の「どんな服でも似合ってしまう…これが天賦の才ってやつか…」という明るい性格は嫌いじゃないどころか、読んでいて面白い。
茉愛は親友のりんこと一緒に専門学校に入学することなるのだが、そこで出会うキャラクター達は超濃いメンツばかり……。
想像していた黒パーカーを着たオタクはいないどころか、金髪マッチョやグラサンあごひげオトコ、ナチュラル美人。
なかでも金髪マッチョの伊藤は「この女は確実に地雷だ…近寄らないほうがいい!」と茉愛を毛嫌いするどころか、恋のライバル的な存在になるのだ。
オタサーの姫が初めて恋をする
茉愛は姫であってサークルクラッシャーではない。
意外にも恋愛未経験の茉愛が好きになったという宮田くんは超絵がうまい田舎出身の純朴な男の子。
自意識過剰なところがある茉愛は友達になるまえに突っ走って告白して自爆してしまうのだが、これがむしろお互いを知るきっかけになる。
そして茉愛から宮田くんを守る伊藤というなんとも不思議な三角関係ができあがるのだ。
本作はイラストレーターやアニメーターを目指している段階の専門学生を描いているので、ガチなやつを求めているならちょっと違うかもしれない。
個人的にSA07という作品はWORKING‼や月刊少女野崎くんみたいに、キャラクターに魅力があってセリフがいちいち面白い漫画だと感じた。
なんともない一コマでツボる…興味があるひとはぜひ読んでみてはいかがだろうか。
SA07を無料で試し読みする方法
SA07は芳文社から刊行されている漫画誌・まんがタイムきららフォワードで連載中なのでCOMICFUZより無料で1話試し読みできます。