この記事では2022年1月よりTVアニメ化され、また続編が制作決定となった大人気ラブコメ漫画『その着せ替え人形は恋をする10巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します。
9巻では新菜が尊敬している造形レイヤーのアキラさんが登場し、さらにコスプレ文化を深く掘り下げるような展開になりました。
その続きとなるその着せ替え人形は恋をする10巻では、妹のために棺合わせに参加することになったジュジュ様の、ネガティブ要素で成り立っているポリシーが崩れる転機が描かれます。
その着せ替え人形は恋をする10巻のあらすじ
【ネタバレ注意】その着せ替え人形は恋をする10巻を読んだ感想
ジュジュ様のコスプレの幅が広がる予感
完璧主義者っていうと、自分にも他人にも厳しく、極限まで努力できるスーパー人間って印象が強いと思うんですけど、そんな人はごく稀なんですよね。
実際は、初心者なんだからミスして当然なのに、他人に失敗を見られるところを極端に嫌ったり、怖がったり……。
自分の能力をある程度把握しているから限界を決めるのが早くて、そもそも最初の一歩すら踏み出さないなんてこともしばしば……。
完璧主義って名称から、スポーツ漫画の主将みたいな強キャラ感をイメージされがちなんですけど、実情は途中で部活を辞めた人とか、幽霊部員に近いメンタル。
どこかで一歩を踏み出さないと、生きづらさを抱えたままになるんですよね。
まぁ自分がそうなんですけどって話はさておき。
ジュジュ様をみてると、他レイヤーとは群れないって決めてたり、イメージと自分は合わないからってコスプレするのを遠慮していたり、読んでいて心配になるキャラだったんですけど……。
その着せ替え人形は恋をする10巻は、ジュジュ様にとって転機になりそうで、安心しました。
不可能だと思ってたのが、可能だった瞬間。
その成功体験が大きく人を変えます。
童顔と低身長でスレンダーな体型が、コスプレをするうえでコンプレックスだったジュジュ様。
そんな彼女の前に、過去に同じようなコンプレックスを抱え、それを技術で覆した女性が現れました。
そもそも、今回の棺合わせに参加したのも、妹の期待に応えるためというツンデレっぷり。
これを機に、登場頻度が増して、海夢とも仲良くなってくれるといいんですけどね……。
趣味を封印せざるを得なかったアキラさんの過去
その着せ替え人形は恋をする10巻は海夢、ジュジュ様、アキラ様のそれぞれが違う意味で不安になっている様子が描かれていました。
アキラさんは、幼少期にアニメや漫画の趣味を母親に否定され、友達にも打ち明けれなかったという悲しい過去が明らかになりました。
今でこそサブスクが普及しているから、アニメを観るなんて当たり前でしょうけど、ほんの十年前はアニメとかラノベの話なんて、大っぴらにできませんでしたからね。
大人になったら人間関係をリセットしようと思えばできるし、意外と一人でも生きていけるもんですけど、学校生活でそれはできませんからね……。
一回の失敗を延々と引きずるのが集団生活。
空気を読みながら生きてきた人は、アキラさんの好きな物を封印して生きてきた苦しい過去を共感できると思います。
アキラさんがなんで海夢に苦手意識を抱いているのかはまだ謎。
ただ陽キャが苦手なのか、それとも具体的なエピソードがあるのか。
その辺りは今後、具体的な話が描かれることでしょう。
友達から恋人になる難しさを感じる海夢
普通に考えて、友達にもなれない人間と恋愛したところで、長続きするわけ無くね?って思うんですけど……。
実際問題、友達から恋人になる姿を想像できないのも理解できます。
恋人関係じゃないからこそ見せていたネガティブ要素ってあると思うし、性欲を切り離して考えれる女性の場合は、なおさら審査が厳しくなりそうですよね。
条件に当てはめた恋愛は、物語のように美しくも強固な関係性も築け無さそうなイメージ。
とはいえ、何事にも例外ってありますからね。
あれこれ考えたって、結局はそのとき次第。
海夢は今まで、友達との恋愛は無理って感覚だったのに、新菜という例外が現れて。
新菜がもしも友達との恋愛が無理だったらどうしようって、自己矛盾や不安に苛まれてしまいます。
いじらしい乙女描写がもう最高に可愛かった。
その着せ替え人形は恋をする10巻は、鬱・ホラゲー初見プレイの感想を欲している一コマ。
このままワンチャンあるかもって思った海夢視点で、優しさの化身である新菜のが、男らしさと少しの怖さが入り混じった雰囲気で描かれているのは印象に残りました。
次の巻では全員がコスプレしている美しい姿が拝めそうで、とても楽しみです。
その着せ替え人形は恋をする11巻の発売日
- Qその着せ替え人形は恋をする11巻はいつ頃発売ですか?
- A
2023年3月25日発売予定です。