恐怖を演出するという点で、心霊系Youtuberが夜に撮影するのは理解できるんですよ。
でも、それはそれとして、ノスタルジーな光景に魅力を感じる自分としては、昼間に廃墟探索する映像も差分として欲しいなぁって思うんですよね。
さて、今回紹介するはいどう!は、廃道探索をテーマに描かれる超コアなアウトドア系趣味漫画です。
手入れされていない草木や苔!道に転がる大小さまざまな石!文明が荒廃した終末世界感のある雰囲気に魅力を感じるあなたに読んで欲しい、分かる人には分かる漫画です。
はいどう!のあらすじ
【ネタバレ注意】はいどう!を読んだ感想
著者・桑佳あさが描いた漫画
読む人を選ぶ超マイナーな趣味漫画
これはもうね、しょうがないですよ。
テーマがテーマですもん。
最初から趣味そのものへの理解が無いと、読んだところで何が面白いのか伝わらないと思います。
自分は元々廃墟の映像とか残留物にノスタルジーを感じて好きですし、廃道探索の漫画とか珍しくていいじゃん!って感じですけど、おそらく少数派。
廃道って目的地への中継地点感が強いんですよね。
廃墟とか、廃トンネルとか。
心霊スポットまでの途中にあるみたいな。
いうて、ただの道路ですもん。
他のアウトドア系の趣味漫画と比較して、どこに行ったのか盛り上がりに欠けるというか、印象に残りづらいってのが正直な感想です。
とはいえ、廃道の魅力が伝わらないかと言われたら否。
普通だったら立ち入りできない道の上を歩く特別感。
人間が多大な時間と労力をかけてつくった人工物が自然に飲み込まれていく光景にノスタルジーを感じますし、静寂のなかに人間がいた痕跡や歴史をみつける楽しさはよくわかりますよ。
ここまで、わかる人にはわかるという評価がピッタリな漫画はあんまりない気がします。
女子高生の設定にする必要性はあったのか?
これは掲載雑誌の特性上仕方ないのかもしれないんですけど、個人的に気になった部分です。
廃道に興味がある転校生と仲良くなるために、一緒に廃道探索をすることになるってのは、漫画の冒頭としてよくあるパターン。
こういうのって片方を上級者にすることで、趣味の魅力や楽しさを伝える役割と、ルールやマナー、そして危険性を伝える役割を両方こなすことができるんですけど……。
このタイプの漫画では珍しく素人×素人なんですよね。
廃道探索は危険な趣味だから、女子高生が現地に行った経験が乏しいのは理解できるんですけど、それだったら大学生以上の年齢設定にしたほうがよかったと思います。
1話目から主人公のお姉さんに車を出してもらうのも、個人的には微妙というか、最初はやっぱり二人きりで関係性を構築してほしかった。
後々、連れて行ってもらう展開は全然アリ。
ただ保護者同伴、他力本願で始まるって、趣味漫画としてはどうなんだろうって思っちゃいました。
極論ですけど、お姉さんいなかったら物語始まってません。
女子高生という設定が身動きとりづらくしている印象を受けました。
とはいえ、読み進めていけば慣れる部分ではありますし、それ以上に狭く深く浪漫のあるテーマであることには変わりませんし、唯一無二は最強でしょう。
アウトドア系の漫画が好きなあなたにはもちろん、ロマンを感じる漫画を探しているあなたにもおすすめなので、興味があるならぜひ読んでみてください!
【最新刊】はいどう!2巻の発売日
- Qはいどう!2巻の発売日はいつですか?
- A
2024年7月以降になるとは思いますが、詳細が分かり次第追記します。
【無料】はいどう!を試し読みする方法
まずはじめにはいどう!に関する基本情報や、こういう作品が好きなら相性がいいよ!って漫画をいくつか紹介したいと思います。
はいどう!はKADOKAWAが運営しているComicWalkerで第3話まで無料で読めますよ!