この記事では累計1700万部を突破し、2023年秋に映画化予定の大人気ミステリー漫画『ミステリと言う勿れ12巻』のネタバレ注意な見どころを紹介します。
11巻では謎の心理カウンセラー・鳴子に迫るガロたちの緊迫した話が描かれました。
その続きとなるミステリと言う勿れ12巻は、風呂光さんの知人が事故で亡くなったという報せを受けて、整に違和感を探る手伝いを求める新エピソードが描かれています。
ミステリと言う勿れ12巻のあらすじ
【ネタバレ注意】ミステリと言う勿れ12巻を読んだ感想
正直に言えば話の進め方に強引さを感じた
好みの問題といえば、そうなんですよ。
所詮はフィクションですし。
キャラクターの言動全てが現実で正しいとも限りません。
無関係にみえる事件に、実は関係している可能性があるという、掌で転がされている感覚は間違いなくこの漫画の魅力ですし……。
作者の力量には脱帽するばかりですけども。
これを、キャラクターが都合よく動かされているように感じる読者も多いと思います。
長所と短所は表裏一体ですからね。
個人的にミステリと言う勿れ12巻は、話の進め方に抵抗を感じた一冊でした。
偶然の多用と小言ありきの話の進め方に違和感
話の流れでいうと、女性警官の風呂光さんの知人が、橋の欄干から落ちて亡くなったらしい。
しかしその女性の知り合いからすれば、違和感がありまくりで、事故ではなく事件なのではないかと疑っています。
風呂光もお世話になったというその人の事故に、本当に事件の可能性が無いのか、その真相を追求するために富山に行くというのが、この巻の概要なんですけど……。
最初から久能整の察知能力をあてにしている警察の描き方にまず違和感。
三つ子の鳩村さんの別荘がある岐阜県のスキー場にいた整の元に、偶然近くにいたからと押しかける風呂光の図々しさに、違和感。
しかもその経緯を説明するのに、一対一ではなく、他の人が聞こえる位置でする描写に違和感。
富山県にも別荘があるという鳩村さんのご厚意で、整は風呂光さんに協力することになりますが…。
この巻はとにかく偶然の多用が気になってしかたがなかった。
事件の可能性で協力させられる一般人に気になると、そもそも殺人事件の解決に協力している一般人という、今まで蓋をしていたもっとヤバイ違和感が顔を出します。
後半では風呂光さんが自分の行動を反省する描写があるので良かったんですけど、一度こういうのが描かれると、今後も警察としての行動の正当性が気になっちゃいますよね。
個人的に一番気になったのは、整の言語感覚が評価されて、自分の大学進学を否定している祖父を説得してほしいという流れ……。
これは、整に言わせたいことありきの話じゃんって、さすがに思ってしまいました。
主語がデカすぎる小言に引っかかる
自分はそういうつもりじゃなくても、相手がどう捉えるか次第で、言葉が刃に変わることって多々ありますよね。
発言に気をつける、相手の立場になって考える癖は必要だと認識しているので、整の小言は自分はどうかと省みるきっかけとして、とても参考になります。
しかし、序盤に描かれた青砥巡査の、男子を持つ母親たちは将来加害者にならないように話し合うらしいといった発言は、多少の引っ掛かりを覚えました。
そこにいた人物の発言ではありませんし、そういう場合があるという一部のケースを切り取ったもの。
ただそれは、主語を男子にする必要があったのか?
子供でいいんじゃないの?と思いましたね。
整がそこにいたらツッコんでくれたんでしょうか?
ただ、後半にあった初心の話は凄くよかった。
ステージが変わればそのときに必要なことは変わるから、初心に戻ればいいってもんじゃないって言葉は凄く納得ですし、整の言葉はタメになりますね。
立場が強い人や上の人の発言は、無意識に他者を他者を屈服させるときがあるって意見にも同意です。
子供は放っておいても育つの否定も痛快でした。
あなたがやっていない、気づいていないだけで別の誰かがやっているは、本当にその通りです。
気になる部分が多かっただけで、続きを気にならせる事件であることには変わりません。
連続事件になる可能性もありますからね。
風呂光さんの活躍に期待しています。
ミステリと言う勿れ13巻の発売日
- Qミステリと言う勿れ13巻の発売日はいつですか?
- A
2023年9月8日発売です。