ドラえもんのひみつ道具って、ようはロマンある未来の科学技術の結晶なんですけど、ロボットや科学道具が登場する漫画を読んでも、ドラえもんっぽいとはみじんも思わないんですよね。
それだけあの作品は世界観が完成されていて、漫画家さんたちは無意識に、設定や雰囲気が似ても似つかないよう工夫しているのかもしれません。
さて今回紹介するビバリウムで朝食をは、夏休みに七不思議を探求する小学生トリオ三人組と、未来からないしょ道具を携えてやってきた不思議な人たちが織りなすSF漫画です。
夏休みを満喫する姿にノスタルジーを感じ。
未来からきた人物たちから不穏な気配を感じ。
ドラえもんっぽさのあるないしょ道具からユーモアを感じ。
不思議な世界観が折り重なる魅力溢れる漫画でした。
ビバリウムで朝食をのあらすじ
【ネタバレ注意】ビバリウムで朝食をを読んだ感想と内容紹介
道満晴明の作品
色んな味がするという表現がぴったりな漫画
巻数が少ないおすすめ漫画として、ヴォイニッチホテルが挙げられていることがあって、道満晴明さんの名前は存じていたんですが、実際に漫画を読むのは今回が初めて。
そのうちヴォイニッチホテルとバビロンまでは何光年?は読もうと思っていましたが、新作のほうが先にきちゃいました。
どんなに有名な作品を描いている漫画家でも、こっちは全然ダメって場合も当然あるわけで。
この漫画は一体どうなのか?
どんな世界観をみせてくれるのか?
とても楽しみにしていましたが、期待以上でした!!
ビバリウムで朝食をは複雑に色んな要素が絡み合っている漫画で、これからどうなるんだろうって、続きを気にならせる物語の厚みがとにかく凄いんですよ。
夏休みに七不思議を探求する活発な女子小学生が主人公で、未来から色んな道具を携えてやってきた少し影のある大人たちと出会うんですけど……。
彼女たちが生活している今もまた不思議に満ち溢れている。
友達が亡くなった過去?
その友達が幽霊の姿で現れた?
その幽霊に手渡された鍵は何なのか?
ツチネコと呼ばれる不思議な生き物。
幽霊の存在を大人が否定しない世界線。
そこに、ないしょ道具を携えて未来からきた不思議な人たちが、物語を複雑化させるんですよ。
お腹にあるポーチから対話こんにゃくを取り出すライモンという探偵。
これはもう、絶対ドラ○もんに寄せてるでしょ。
彼は何をしに過去へ来たのか。
彼が探している人達の目的は?
ポップな絵柄でクセが強いキャラクターが描かれる。
キャラクターの行動を活発化する夏休み設定の魅力
ノスタルジックに浸れる、夏休みという時期設定もまたいいんですよね。
うだるような夏の暑さのなかでも元気に外で遊んでたあの頃。
秘密基地に憧れてドーム状の狭い公園の遊具でたむろしていたあの頃を思い出します。
この街にはいくつの不思議があるのか。
そして、それらは未来人がもたらした道具の影響でそうなっているのか。
子供視点のワクワク感と大人視点のサスペンス感。
ドラ○もん風味のユーモアあふれる世界観を堪能できる読んでいて楽しい漫画でした。
【最新刊】ビバリウムで朝食を3巻の発売日
- Qビバリウムで朝食を3巻の発売日はいつですか?
- A
2024年10月18日発売予定です。